見出し画像

わたしの人生のビジョン・ミッション

はじめに

このnoteを開いてくださったみなさま、ありがとうございます。

いきなり「人生」という重みのあるタイトルですが、私は
「人生をかけてやりたいことは、いつか、ではなく、今やる」
という信念をもっています。
逆に言えば、
人生でやりたいこと=今やりたいこと
なので、「いま新荘はこんなことを考えているんだな」くらいの気持ちで読んでいただければと思います。
これから書くことに向かって、さまざまな人と一緒に進んでいく中で、ビジョン・ミッションはみがかれて、変わっていくはずです。
その変化を楽しみつつ、何歳になっても学び続けられる人でありたいと思っています。


わたしの人生のビジョン

すべての生きものがともにしあわせに生きられる社会をつくる

すべての生きものが、地球環境という開かれた、しかし限りのある財産=コモン(ズ)(「生態系コモンズ ecosystem commons」と名付けます)をわかちあう社会をつくりたいと考えています。

感染症の拡大も気候変動も、未知の細菌やウイルスと共存してきた野生生物のすみかをおびやかしたり、何億年もかけて蓄積されてきた化石資源をたった数百年で使いつくそうとしたりなど、人間が本来ほかの生きものたちとわかちあうべき、生態系コモンズを独占することで生じてきた問題です。

いま、このような行いが人間みずからの生存をあやうくしています。

この問題は、いまのグローバルな資本主義経済の仕組みを前提として、SDGsの達成に向けて努力したり、環境にやさしい製品を普及させたりしても、解決できないと考えています。

この地球上で人間が生存するためには、生態系コモンズから搾取してきた経済の構造そのものを問い直し、人間が生態系コモンズから受け取る分以上を還しながら生活するシステムへと変化させる必要があるのではないでしょうか。

そのような生活は、決して将来のために我慢し、現在の幸福を犠牲にする生活ではないはずです。

生態系コモンズをさまざまなひとたち、他の生きものたちと協働しながら育む生活を通じて
・グローバルな資本主義経済に基づいたシステムへの依存からぬけ出し、自立して生きる力
・価値観や生活の時間・空間を共有し、お互いを尊重しあうコミュニティ
もまた育まれていく。

その中で、自分の生き方を自分でコントロールできるなんとかなるという感覚、ひととの共感的なつながり自然とのふれあいなど、ひとがしあわせだと感じるのに大切なものが得られる社会が、わたしがつくりたい社会です。


わたしの人生のミッション

生態系コモンズを育む理論の探究と生き方の実践

先に書いたような生活を実現しつつある場所(例えば、神奈川県相模原市の旧藤野町や、熊本県の三角エコビレッジサイハテなど)はすでに存在しているので、地域の人たちの願いが形になるように、地域に根ざしたものにしながらさまざまな場所に広げていくことが、わたしが取り組んでいきたいことです。
そのために、理論と実践の両面からアプローチしていきたいと考えています。


1. 既存の学問領域を超えて生態系コモンズを理論的に探究し、さまざまな形で表現する

生態系コモンズを育む生活をさまざまな場所で実現するには、それを裏付ける理論を構築するとともに、多くの人に伝わる形で表現する必要があります。

理論的には、例えば以下のような切り口でアプローチができないかと考えています(そもそも分野の境界を前提としないため、分野の分け方は便宜的で、厳密ではありません)。
人文科学
・文学:エコクリティシズム
・倫理学:環境倫理学
・文化人類学
・美学
社会科学
・社会学:公共性
・政治学:(参加型)民主主義、ジャーナリズム
・経済学:生命系の経済学、エコロジー/エントロピー経済学、コモンズ、協同組合、自律分散型組織
自然科学
・生態学:生態系(サービス)
・農学:環境再生型農業
・都市工学
・建築学
・複雑系科学
・情報科学:オープンソース、ブロックチェーン

こうした理論的探究から得られるインスピレーションをもとにアートが生まれたらと思っていますし、デザインを用いて発信や実践との橋渡しを行っていきたいです。

将来的には、さまざまな研究者、アーティスト、デザイナーがまざりあう研究所/アトリエを持って、協働的に運営していきたいと考えています。


2. 生態系コモンズを育むシステムを地域コミュニティに実装する

理論的探究や表現活動と並行して、実際のまちに生態系コモンズを育むシステムを実装していきます。

理論的探究が完成したあとに社会実装、という順番ではなく、同時並行で行うことにこだわりたいです。

なぜなら、理論と実践を往復することで、理論にとっては仮説検証のフィールドが得られ、実践にとっては理論の知見をリアルタイムに活かせるという相乗効果が期待できるからです。
理論的探究が社会から離れて自己目的化し、一方で実践がいきあたりばったりになることも防げます。

社会実装にあたっては、既存のまちの行政、いわばOS(オペレーティング・システム)の上で、ソフトウェアとして機能する形を目指したいと思っています。

現在のトランジション・タウンやエコビレッジの運動はオルタナティブな色合いが強く、理念や価値観に共感した人たちだけが集まるものになっていると感じます。
それは、無秩序で行きすぎた利用が原因で資源が枯渇する「コモンズの悲劇」を避け、コミュニティの一体感を高めるのに必要なことでもあります。

ただわたし自身は、もっと境界があいまいで、多様な価値観のひとたちが受け入れられるものを目指したいと考えています。

生き方の選択肢が広がること自体、幸せにつながること、このプロジェクトの目的でもあることなので、「こういう生き方もあるから、試してみたかったらいつでもどうぞ」というスタンスであれたらと思います。

どこで実装するかによってやることは変わってきますが、やってみたいと思っているのは、例えば以下のようなことです。

まちそのもののコモンズ化
いくつかの世帯で、子育てや教育のための施設、公園・図書館・公民館などのパブリックスペース、農地、エネルギーの供給と循環のための施設、リサイクル施設などを共有し、協働して運営する

開かれた利用と参画
パブリックスペースや農地などは、だれでも自由に利用・参画ができる

協同組合的な運営
直接民主主義、ひとりひとりに平等な権利と責任がある、共同で出資する(貢献はお金には限定されない)

コミュニティ内の経済循環と、外部とのゆるいつながり
円と互換性があるコミュニティ内通貨が流通する。その通貨の価値が時間とともに減っていくことで、貯蓄ではなくコミュニティ内に価値が共有され、循環する。移動手段や衣服など、生活に必要なものもシェアされて循環する。

まだどこで最初に社会実装を始めるかは決まっていませんが、地元の茨城県鹿嶋市でできたらいいな、と思っています。
ぜいたくを言うことが許されるなら、自由に使える、広い土地がある場所が理想です。


おわりに

最後まで読んでくださったみなさまに、心から感謝申し上げます。
少しでも共感していただけることがあれば嬉しいです。

何か一緒にやりたい・できるかもというお声かけ、オススメの地域・場所などの情報、このnoteに関するご質問・ご意見・ご指摘など、何でもお気軽にご連絡いただければ幸いです。
TwitterのDMかFacebookのメッセージまでご連絡ください。お待ちしております!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?