納期は「納入期限」の略称で、発注側から依頼された商品を受注側が納品する期限のことです。
納期までにきちんと製品を納品できるように業務の進捗状況を管理することを、納期管理と呼びます。
この「納期」というものにはいくつかの種類が存在し、それぞれをきちんと理解しておかなければ、発生する原因やとるべき対策を見誤ってしまう可能性もあります。
ぜひ、理解しておくことをお勧めします。
管理する納期は
の3つに大別され、その3つを適切に管理することで納期遅延を防止できます。
顧客に対する納期
顧客・得意先に対する納期は、企業の信用にもつながる最も重要な要素です。
発注元である顧客の依頼を正確に受注し、納入遅延を発生させずに納品するには納期管理が非常に重要です。
納期通りに納品できなければ企業としての信用を失い、結果として利益を得られなくなったり、今後の取引自体を停止させられる恐れもあります。
生産管理として、絶対にしてはいけないことは顧客納期に対する納入遅延なんです。
仕入先に対する納期
納期管理では、自社製品を製造するために必要な部品や原材料の入荷も管理します。
原材料の仕入れは、製造に密接に関わっており、仕入れが計画通りにいかず、遅れるようなことがあれば、その分、製造も遅延し、結果として顧客に対する納期も遅れていく可能性があります。
こうした遅延の連鎖を防ぐには、仕入先に対する納期管理が必要となってきます。
日本の多くの会社は納期に対する意識が高いですが、海外では納入遅延は結構頻繁に起こります。
業界やカルチャーによって、納期に対する意識が異なることを理解して、仕入先に部品や原材料の発注をした際には、遅延が発生しないよう未納品件数(発注残)を正確に把握しておくことが重要です。
工場内での納期
工場内での納期は、顧客に対する納期に間に合わせるための自社内での納期のことです。
例えば、顧客に対する納期から逆算して、出荷・検品・梱包・組付け・加工・部材の入荷、それぞれの工程に対して、いつまでに完了させる必要があるのか、といったスケジュールを明確に定め、共有しておくことが重要です。
工場内の納期管理が乱れると、生産計画全体が乱れたり、品質やコスト面での悪影響も出てきます。
自動車業界では特に、**「後工程はお客様」**という言葉があり、工場内であっても、次の工程に対して、納期通りにモノを供給する意識を持つことが重要です。
工場内での納期管理は管理対象が広範囲にまで及び、生産管理としても管理が難しい部分でもあります。
おわりに
3つの納期を知り、その原因やリスクを理解しておくことで問題の所在と適切な対策をつかんでいきましょう。
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