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8月15日の未来を作るサロン;政策の失敗3題。

本日のサロンは、政策の失敗のあり方を取り扱った著作3題でした。もちろん、8月15日ということで『失敗の本質』

僕は第2章を何度も読み返してしまいます。↓まとめ表(kindle版No3627)です。

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失敗の本質――戦略・組織における日本軍の失敗の分析
六つの作戦に共通する性格
戦略上の失敗要因分析
 あいまいな戦略目的
 短期決戦の戦略志向
 主観的で「帰納的」な戦略策定――空気の支配狭くて進化のない戦略オプション
 アンバランスな戦闘技術体系
組織上の失敗要因分析
 人的ネットワーク偏重の組織構造
 属人的な組織の統合
 学習を軽視した組織
 プロセスや動機を重視した評価

そして、もう一つ。『失敗の経済政策史』。こちらはいわゆる失われた20年における経済政策の流れを失敗をキーワードとして分析しています。

僕は後半のところが興味深いです。

第四章 「小泉改革」の正体―戦後最長景気の幸運
姿を消した「元日本一」企業/「再生機構」の功罪/波乱の郵政民営化/なぜ四分社化だったのか ほか
第五章 そして「格差社会」が進んだ―日本型雇用慣行の崩壊
秋葉原の悲劇/竹中の入れ知恵/派遣は「小泉改革」で激増した/「宮内委員会」の暗躍と奥谷の暴走 ほか
第六章 「日銀理論」の自縄自縛―迷走した金融政策
「異次元のバズーカ砲」/日銀は資金供給をコントロールできない?/岩田・翁論争/目まぐるしい迷走 ほか
第七章 「国民の生活」は「第一」ではなく……―背信のマニフェスト
財務省執念の二ケタ税率に/消費増税は「マニフェストにはなかった」?/「究極の大増税」再び ほか

そして、最後に『失敗史の比較分析に学ぶ 21世紀の経済学 』です。こちらは、経済学一般のもつ政治的価値についての議論がされています。アマゾンではこんな風に書かれています。

「なぜ景気はよくならないのか?」
「失業率は本当によくなったのか?
「デフレは本当にあったのか?」
「何のためのインフレ誘導なのか?」
「国債を発行が景気を悪くしているのか?」
「リフレが経済を悪化させているのか?」
など様々な疑問を、近代経済の失敗史をひもとき驚愕のデータと明快なロジックで解き明かす、新しい時代に備える本!
表向きの経済データとその説明には、時にウソやゴマカシが潜んでいる。政府は可能なかぎり良く見せようとし、時には政府自身までが自分たちのデータにだまされる。私たちも当然、そういう経済データのダマシや偏った解釈に取り巻かれている。
この本では、そんな経済の「正しい読み方」を、さまざまな実例に即して紹介。現代経済の「原理」や「変容」を示して、経済データやその説明のウソを見破る方法を解説。これからの時代の荒波を乗り切るための経済学。

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