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コロナ禍における地域社会の変化と地域循環分析と地域ブランドの変化

10月18日の未来を創るサロンは、地域社会の変化と地域循環分析についてです。

まず、地域社会の変化です。

第一生命さんのレポート;第3回 新型コロナウイルスによる生活と意識の変化に関する調査(コミュニケーション編)~“新しい生活様式”が生んだ、新しいコミュニケーションの問題 掲載日:2020-10-17 発表元:第一生命経済研究所 です。

結論は、と言うことでした。やはり、直接接触への忌避感は新しい人と人とのつながりを要請しているようです。

◆感染拡大による日常生活の変化(P.2)
「遠出よりも近場で過ごすようになった」、「近くの店舗を利用するようになった」、「暇な時間が増えた」人が増加。
◆今後、行いたいこと(P.3)
半数以上の人が、今後も自分の住む地域で過ごすことや地域に興味・関心を持つことに意欲的。
◆地域活動の実施状況(P.4)
集合型の活動(研修・講習会、サークル、会合やお祭りなどの地域イベント)は、半数以上の人が、現在も中止や延期と回答。
◆高齢者や子どもに関する地域活動の実施状況(P.6)
介護・認知症予防に関する活動、子どもや親を対象にした活動は、約半数の人が現在活動を実施していると回答。
◆今後の地域活動の実施に対する意向(P.7)
地域の問題解決、地域の環境や施設の維持・管理に関する活動は、約7割の人が感染対策をした上での実施を希望。
◆高齢者や子どもに関する地域活動の今後の実施意向(P.8)
介護・認知症予防に関する活動、子どもや親を対象にした活動は6割以上の人が、実施を希望。「今後は実施しなくてよい」と考える人の中には、地域の人とあまり関わりたくない人も。
◆地域活動の実施に消極的な理由(高齢者、子ども)(P.11)
「今後は実施しなくてよい」と考える人の中には、地域の人とあまり関わりたくない人も。
◆地域活動の実施に消極的な理由(高齢者、子ども)(P.11)
高齢者を対象とした研修・教室の実施には消極的。

そして、この変化をどのようにとらえるのかというと、「地域における循環型経済と地域経済構造分析 掲載日:2020-10-14 発表元:えひめ地域政策研究センター」の中村先生の論考です。僕もこの分析は大好きでよく使うことが多いです。やはりお金のつながりとそれにもとづく地域コミュニティのつながりづくりの学習が必要になるかと。

コロナ禍における持続可能な地域経済を目指す うえで、地域間のマネーフローを把握しておくこ とは重要な情報である。そういった観点で必要な アプローチが「地域経済構造分析」である。地域 経済の強みと弱みを見いだすだけでなく、産業間 のつながりを検証し、より経済波及効果の高い産 業構成を目指す分析方法なのである。

では、そこで集団間のつながりとなると、食のつながりに注目しております。そのレポートは「地域の食をブランドにする 掲載日:2020-10-14 発表元:えひめ地域政策研究センター」です。金丸先生です。こういったまとめをされています。

食のブランド化をするために食材のテキストを作ることを各地で勧めてきました。地域の食の文化背景、 品種、栽培法から食べ方までをまとめ、だれでもが語れるようにし、食の販売に繋がるようにするためです。 同時にどんな料理ができるのか参加型のワークショップを開いてきました。1回で20から30品目の料理を作 ります。体験することで多様な使い方が理解でき、レシピ化することで豊かな商品化に繋がり付加価値も高 まります。しっかり取り組んでいただいたところは知名度も上がり売り上げも伸ばしています。  新型コロナウイルスの影響は多くの飲食店や企業の売り上げ減などを招いています。しかし地方の農産物 直売所は売り上げを伸ばしています。生活に必要な生鮮食品が地域でそろうからです。宅配も伸びています。 共通しているのは農家・消費者のコミュニケーションをとり生活に必要な食材をそろえてきたところです。 通販のできる体制をとり、レシピも提示して食べ方までも提案をしてきたところです。力のある直売所は雇 用も生み、若い農家も育っています。地方のほうが環境もよく仕事があるとなれば、若い人たちの移住・定 住にも繋がります。これからの地方の力が再認識されています。移住希望者も増えています。

やはり、それぞれ勉強になります(了)。

ありがとうございます!