見出し画像

6月26日1500〜無料イベント『公務員のための場づくりのすすめ』を読む。どうやったらまちづくり人材は越境できるのか?

今回は、まちづくりの場をどうやってつくるのか、人材づくりをどう進めるのかをテーマとします。特に、公務員のための場づくりをどのように進めるかを議論します。

お申し込みはこちらから。

助川達也さん(茨城県庁)と行政学をご専門とされている大谷基道さん(獨協大学)をお招きし、助川さんが先日出版された『公務員のための場づくりのすすめ』を柱として、場を作るとはなにか、なぜ必要なのか、どうやったら上手に作れるのかを鼎談形式で進めたいと思います。

『公務員のための場づくりのすすめ』については、アマゾンでは;このように書かれています。

“4つの場”の場づくりがあなたの職員人生を豊かにする。

場を息づかせれば、あなたの仕事や地域が輝く。
場づくりの世界に一歩踏み出そう!
5名の実践者からのインタビューも収載! 楽しみ方がもっとわかる!

細川も拝読し、書かせていただいております。

こんな感じで書いております。
率直な感想としては、助川さんの頭の中を拝見しているようで、興味深いものでした。p. 113に示されてるところなどは特に。「私たち職員が思っている以上に、実は地域の人たちは行政機関に対して身構えているようです。ないも怖いことはない、むしろの地域のサービス機関なのに、と思うのですが、その内の者の感覚かもしれません。あなたの存在が、地域の人たちにとって身近であれば。そのことが行政のイメージを一変させる好機となります。」
私自身は、このような動きを支援することが仕事になのですが、多く感じることの一つです。その中で、第4章と第5章が非常に興味深いものでした。第4章では「人に会う」まち歩き5つのプロセスとして、以下が示されています(pp. 44-45)。

(1)来てみたい、興味ある人を見つける
(2)地元側の協力者に打診する
(3)観光と交流のバランスの良いルートを考える
(4)当日連絡できる体制をつくる
(5)終わったからが大切
このことは、まち側とのコミュニケーションをつくる方法としては、地域づくりに関係する人々に共通するステップかと思います。特に、「(5)終わってからが大切」のところでこのように示されています〜「地元によい思いをもってもらうためも最後の最後まで感謝の念を忘れずに」。このことはフィールドワークのテキストでもよく言われることの一つです。
そして、第5章において、それまで示された4つの場(職場・現場・学場・街場)をどのように融合・越境すべきかが示されています。
助川さんの事例ですと下記のように(p. 123)なってきたということでした。内部検討会や職員研修などのからなる「職場」が始まりとなり、商店街支援ネットワーク、県人会業務などの「現場」と政策研究の自主研などの「学場」に展開し、最後に「街場」としてまちづくりのネットワークにつながるというものでした。そして、この展開には相乗効果があるというものでした。
この指摘はパブリックという領域で仕事する方々には何かしら参考になるのでは感じました。フォーマル /インフォーマルな付き合いが新しい仕事のきっかけになり、この仕事は地域の幸せをつくるということにつながるという仕組みはその通りかと感じました。
最後のこのステップ(p.125)が示されます。
学び合い(への参加)→能力(向上)→主体性(獲得)→越境(実施)→刺激(甘受)→学び合い(更なる学び合い)※( )内は細川が追記
そして、最後は「菌の人」、まちの土壌を醸成するプレーヤーとしての自治体職員像が示されます。「「菌の人」といった意識を持って、場づくりの”触媒”として有機的な場づくりを仕掛け、生み出していくことです(p. 141)」。「菌の人」になるのは、「なす力」「おこす力」「つなぐ力」が必要で、それこそが、現在のコロナ禍、人口減少、気候変動による不確実性の時代における地方自治のあり方に必要ということでした。

こんな内容です。公務員の方だけでなく、まちをつくってみたい、まちづくりに関係したい人にはぜひです。

米参加費無料です。
お申し込みはこちらから。

以上

ありがとうございます!