seiryu_k0414

ドラムを演奏しているヒトです。 独り言のようなことや寝てる時に見た夢のことを徒然なるま…

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ドラムを演奏しているヒトです。 独り言のようなことや寝てる時に見た夢のことを徒然なるままに書き留めてみます。

最近の記事

深/心

未知が怖くて既知を手放せないでいる 少なくとも自分はそうだ。 いつも同じ道を歩いて同じ仕事をしていつものスーパーで買い物をするみたいに。 代わり映えのないことにいつの間にか安心している。 ひとつ隣の通りを行くこともできるのに、 いつもの道から離れられないでいる。 海と心は似てる気がする あくまで自論だけどね どこまでも深いところには自分も知らない自分、それどころか知らない他人がいるかもしれない。 怖いね。知らないから。知らないことだから。 月はあんなに遠くにあるのに

    • 星のように燦然と現れて 急にいなくなったと思ったら 忘れた頃に現れて また霞のようにいつの間にかいなくなる 近づいたと思っても、全然そうでもなかった 夢のようだね君は

      • 海の夢をよく見るという話

        自分は幼少期から海とはそこまで縁があったとは思えない。 例えば年に1回程度、夏に家族で海に行ったり、母方の実家(東北の海沿い)へ祖父母に会いに行った際に立ち寄ったりしたくらいである。 自分の故郷、北海道の東川町は旭岳という山の麓にあり小学生の時に登った山でもあるので、なんなら山の方が身近な存在であった。 にもかかわらずだ。 そんな自分がよく見る夢は「海」がモチーフであることが多い。 先日の記事、「海の国の夢のおはなし」もそのひとつである。 内陸育ちで上京後も特に海水浴など

        • 【微ホラー?】街灯の真下

          上京して初めての夏、うだるような暑さとまとわりつく湿気にうんざりしながら「これから毎年こんな夏か。」などと呟きながら専門学校の帰り道を歩いていた。 授業内容の復習と翌日の課題のための自主練習のおかげで時刻は夜の10時を回るか否かと言った頃。自宅まではあと100メートルほど。 住宅地とはいえ都心と呼べる場所。いつもならこの時間でも同じく帰路へ着く人やコンビニへ行く人というふうに人通りのある道なのに、その日はなぜか最寄り駅から先は前にも後ろにも他人の姿が無く、歩いているのは自

        • 星のように燦然と現れて 急にいなくなったと思ったら 忘れた頃に現れて また霞のようにいつの間にかいなくなる 近づいたと思っても、全然そうでもなかった 夢のようだね君は

        • 海の夢をよく見るという話

        • 【微ホラー?】街灯の真下

          変わってゆくもの変わらないもの

          この街に染まりきれてはいないと思う。 相変わらず人の多さに酔うし、息苦しさもある。 ただ、田舎にいた頃の自分はいなくなったと思っていた。 純に夢を見て、本気で自分は世界を救えるヒーローになれると思っていた少年はもういないと。 曲がりなりにも大人として数えられるようになった自分は、少年時代の残り火が消えてしまうのを恐れていた。 ある日相も変わらず都会に辟易していると、幼なじみたちから突然電話があった。数年はまともに会っていない。 「遠出から帰る道中暇だからなんとなく。」 た

          変わってゆくもの変わらないもの

          海の国の夢のおはなし

          どこかへと向かう船 海竜たちが死んでいる海だった。 船乗りたちは見つめるだけだった。 なぜ死んでいるのか、疑問も無く。 1匹のウミガメだけは生きていてこちらをじっと見つめていた。物憂げに。ただじっと。 海竜たちが死んでいる海だった。 けれどその瞳は生きているようだった。 見つめ合うように、目が合った。 小魚1匹いやしないその海でウミガメは船を見送っていた。物憂げに。何も言わず。 誰も何も言わない。常識なのかなんなのか。 恐れているのは僕だけか。 孤独な海を。

          海の国の夢のおはなし