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よく噛めない男性はメタボになりやすかった!4年間の追跡調査により世界で初めて判明

学会の展示で時間の空いた時にほかの企業を見学したことがありました。
調度、この咀嚼力判定グミのブースがありましたので、体験させてもらうことに。
咀嚼チェックガムと言う簡易なものよりも、細かなチェックができすようですね。

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咀嚼能率の測定方法

この検査で、お口の機能低下がわかるという💓
なかなかこういった体験をすることがないと思うのですが、40代から衰えるというお口の機能。気にしてみたいですね。

大阪大学の研究結果に注目してみました。
男性の方は特に将来の健康のために、予防に心がけることも必要かと思います。
“追跡期間は平均4.4年で、この間に88名が新たにメタボに罹患しました”
この結果、他人ごとには思えません。

研究成果のポイント
• 無作為抽出した50-70歳代の都市部一般住民599人を4.4年間追跡したこと。
• 「ものを細かく噛む能力」を客観的な方法で測定したこと。
• その結果、他のリスク因子の影響を調整しても、男性においてのみ、「よく噛めない」ことがメタボのリスク因子となることを明らかにしたこと。
概要
本学大学院医歯学総合研究科包括歯科補綴学分野の小野高裕教授、大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野の池邉一典教授、国立循環器病研究センター健診部小久保喜弘特任部長らの研究グループは、無作為抽出した都市部一般住民を対象に、規格化された方法で測定した「咀嚼能率」(ものを細かく噛む能力)とメタボリックシンドローム(メタボ、注1)罹患との関係を探る研究を行なってきました。このたび、50-70歳代の男女599人を平均4.4年間追跡した結果、男性においては咀嚼能率が低い場合メタボの新規罹患率が2.2倍高く、特に血圧高値、脂質異常、高血糖のリスクが高いことが明らかになりました。興味深いことに、こうした傾向は女性では見られませんでした。つまり、「よく噛めない」ことは生活習慣病リスクになりますが、そこには性差があることに注意が必要と言えます。研究の概要

研究方法

大阪府吹田市の地域住民から性年代階層別に無作為抽出された吹田研究の対象者のうち、2008年以降に健診受診された50~70歳代に歯科検診を実施しました。調査期間内に2回受診された937名のうち、初回検査時にメタボでなかった599人(男性254人、女性345人)を分析対象にしました。

咀嚼能率の測定方法

研究の成果
追跡期間は平均4.4年で、この間に88名が新たにメタボに罹患しました。男性の場合、「非低値群」に対する「低値群」のメタボ罹患率は2.24倍で統計学的にも有意でしたが、女性の場合は1.14倍で統計学的に有意ではありませんでした。メタボの構成要素の新たな罹患率についても同様に男性においてのみ有意なリスク比が得られ、その値は血圧高値で3.12倍、高中性脂肪血症で2.82倍、高血糖で2.65倍でした。
 すなわち、男性の場合、規格化された方法で測定した咀嚼能率低値群で、将来において血圧高値、高中性脂肪血症、高血糖ならびにメタボに罹患するリスクが、咀嚼能率非低値群と較べて2倍以上高いということが示され~~

咀嚼能率低下がメタボリックシンドローム罹患を促進するメカニズム


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