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痰にも大事な役割があると知った事

痰、といえば、老人施設などでは、痰を絡みとったりの口腔ケアがされていますが
だんだんと他人ごとではなくなってきました。
痰が絡む症状は、年齢を重ねるごとに自覚するようになってきました。


痰と言えば、不潔で、出来れば目にしたくないやっかいもの、というイメージ。
唾(つば)と同じイメージですね。
でも大変な役目があったことを知りました。

痰(たん)とは?

人間は呼吸をするときは、「のどや鼻➡気管➡気管支➡肺胞」とつながって、肺胞で血液中のガス交換を行います。痰はそのうち「気管~肺胞」で異物に対して包んで外へ追い出す「クリーナー」のような役目を果たします。また、気道を加湿・加温することで気道の環境を整える作用もあります。

そのため、痰を正確に言うと「気道の粘膜で作られる分泌物」を指します。
(鼻の粘膜で作られる分泌物を「鼻水」・口の唾液腺からでる分泌物を「唾液」)

痰が絡むのはまず「気道に異物が侵入したことにより痰が作られる」のが原因の1つ。

実は、健康な方でも痰の分泌はされているそうですよ。
正常な成人の痰の分布量はおよそ1日100ml程度。
しかし体に異物が侵入すると、体の外に押し出そうとして粘り気が増して絡むようになるのです。
例えば、痰が作られ粘り気が強くなる状況として以下が考えられます。

  • ウイルスや細菌に対して気道の炎症が起きている時

  • 花粉やホコリなどに対するアレルギー反応が起きている時

  • タバコなどで日常的に気道的に炎症が起こっている時


さらに、痰がからんでなかなか出せなくて「いつも痰がからんでいる」と表現される場合があります。例えば次のような場合です。

  • 痰のねばりが強く、痰が排出されにくくなっている

  • 痰を外に出す「繊毛(せんもう)運動」が弱くなり、痰をなかなか外に出せない

  • 肺の筋肉が弱まり、呼吸運動が低下して痰が外に出しづらい

実際には、原因は1つだけでなく複数が原因になっていることもしばしば経験します。

痰がからむのが続くとどうなるのでしょうか。

  • 不眠や疲労の原因になる

  • 息切れが強くなる

  • 肺がつぶれ(無気肺)、感染しやすくなる


2022年6月1日に発表された厚生労働省資料に基づく)

ただし、新型コロナに感染された後、「後遺症」として痰のからみが続くことがあります。
私も経験しました。
毎日、必死で嗽です。
 
痰、唾(つば)聞こえは悪いけれど、原因があり、必要なものです!
 
体の声を聞くことも大事ですね。


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