「生きている」という実感
私は普段から「生きているなぁ」と実感することがあまりない。
もちろんこうして文字を打てている時点で生きているのだが、
ときどき虚無感に陥ってしまって生きている心地がしなくなる。
そんな私が生きている実感が湧く瞬間をこの前改めて感じたものがある。
それは店員さんから言われる「いらっしゃいませ」だった。
私は普段接客業の仕事をしているのだが正直言わされているから言っている。
マニュアルに書いてあるから、上司に言えと言われているから、言っている。
今やっている仕事は好きでこの仕事をやっている。
だけどどうも接客が苦手なのか言葉を発するのが怖い、嫌いだ。
じゃあ何でこの仕事をやっているんだと思われるかもしれない。
そう言われたら何も言えないが、病み上がりの私には早かったのかもしれない。
話を戻すが、他のお店とかに行っても必ず「いらっしゃいませ」と言われる。
きっと本心では言いたくないんだろうなぁと思ったりもしたりするが、
恐らくほとんどのお店で言われる。
それはどんなにお客様の態度が悪かろうが、どんなに落ちこんでいる日だろうが言う。
私はお客としている時はなるべく話しかけて欲しくないタイプなのだが、
でもやっぱり「いらっしゃいませ」という言葉は嬉しかった。
接客業の人に何がやりがいになっているかと聞くと、
大抵「ありがとうって言われた時かなぁ」と言うのだが
私はあまのじゃくなのだろうか、そこまで刺さらない。
とりあえず今日も生きてみようと思う。
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