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『4クール。87日目』

がん患者はそれぞれの道なき道をゆく。
大げさに聞こえるかも知れない。けれど、まったく、このとおりだ。

暗やみのなかを、手探りで歩く。そんなものだ。余命や、治癒する可能性。手術をする?しない?。『がんかわいがり』の副作用も様々だ。私は『腹下り』、あの者は『吐き気』、この者は『かゆみ』、『しびれ』。女性にとっては『黒ずみ』『染み』も嫌だろう。私も嫌だ。病院の化学療法センターでは『脱毛』の者は見かけない。大体、私が最年少くらいの患者だった。昨日は私より年少の者もいた。めずらしい。『がんかわいがり』の点滴はカーテンで仕切られているだけで、前面は開放されている。それでも、いごごちは良い。ただ、それぞれの患者の悩みは筒抜けに聞こえる。漏れ伝わった悩みを聞きながら、私は情報収集に努めた。今後の私におこる事を事前に知っておきたい。落とし穴に落ちたくはない。←これだ。これを、かの、大先生作家カート・ヴォネガットは「構わない」と言った。と、思う。『落ち落ち』と、続いてもいいのだ。

脱線した、戻ろう。副作用のあれこれや。と、書いているところで、副作用の『しゃっくり』がもう、始まった。これは、吐き気止めの薬で2日飲むだけなので、すぐなくなる『弱副作用』だ。情報収集の話に、また、戻ろう。
『腹下り』で悩む者は私だけではない事がわかる。ただ、私の場合はマッハで便意が起こる。間に合わない『じゃーじゃー便』だ。昨日は栄養士にも話を聞く機会があった。やはり、『腹下り』を『腹止まり』に傾けるのは、かなり難しいらしい。とくに、私は酷いときには10回以上『じゃーじゃー便』に悩まされる事になる。一度、はじまると、毎日続く。
『タンニン』はいいらしい。ブドウ。濃いお茶。を薦められた。柿もいいが時期が外れている。

腸内の善玉菌についても、手当たりしだい色々な菌を取ろうとしている。ブルガリアヨーグルトを一端止めた。ブルガリアヨーグルトがまずいわけでもない『菌チェンジ』をする時期だと思ったからだ。これから、しばらくは『ナチュレ』でいこう。
これが『むずむずディストラクションスロウガンズ』なのだ。

私の文章をはじめて読む者は戸惑うだろうか。妙な語がふんだんに盛り込まれた異形の文章に。けれど、もう、もどれない。私の文体は、ほぼ私なりの完成形に近づいている。そもそも、もどる時間はない。元気だが。


我が家に作ったウッドデッキにて文章を書いてみた。ウッドフェンスも自作だ。紅葉が青々と茂っている。紅葉はいつでも美しい。前方と右側に紅葉の木がある。狭い庭に相応しいかどうかはわからない。けれど、ちょっとした、森林浴を味わえる。ウッドデッキは1.8M四方だ。秋には少し前方に、1M程増設したい。因みに上には3M四方のタープを貼っています。




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