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うまれては 〇 よくそだつ 口 つのはえた 凸 おちついた 口 おとろえた 凹 わすれたり …
たまに詩い たま詩いの たまに詩い たまに強い 「タマニシイ、タマニシイ」 たまにはよい詩い …
春いちばんの 夜中の討ち入り 寝ている私の耳にそっと息を吹きかけるようにはなりませんか 春…
夏のカーブ 秋のカーブ 冬のカーブはもうすこしで出口が見えてきた 「カーブの出口には幸せし…
「風強」 こんなときには 漢字の服を吹きとばして ひらがなを露出させたい 「かぜ、つよ」 そ…
そういえば そうそうそう なんだったか なにをわすれたのだったか そんなときがある そんなと…
私は初詣に行った。 世の理だけでは私は暮らせない。 理路整然とした世の理の外と、通信をしたい。 そして、ざわめきたいのだ。 せめて、その、きっかけがほしい。 卑しくも、名刺代わの初詣だ。 私の内心にそっと息を吹きかけてほしいのだ。 抜けがけをしたい。
うつむきながら つとめてあかるく こんにちは 夜の、よなかのくらがりの 虚ろな目ではっきり…
梅か、梅なのか 昨日、酔った勢いで描いたのは きみは梅か ひょっとすると桜なのか きみは何者…
私はブーツの埃をブラシではらう いい匂いがした いつの間にか つぼみの蝋梅が玄関にあった …
赤い花を描こうとしたら、赤い手になった。 その隙間から目が開かれたので、このままで良しと…
ストーブで暖まった部屋の壁が鳴がると 椅子の丸脚のゴムが弾む それに呼ばれたキーボードが鳴…
「しっぱいをいっぱいください」 私はそんな契約をして生まれてしまった けなげな私だった 私…
解れかけた糸が かぜのなかを泳いでいた それは、白色だったり それは、黄色だったりした 夜空は暗い青色だ そこには デニム地の藍色の雲が上がっていた 先ほどまでは一塊だったというのに だぼっとしたセルビッチのデニムの いまにも解れかけそうな藍色の穴から 月が見えそうだ かぜ読みの私によれば 藍色の雲は わかれわかれになる理だ かぜ読みの私によれば やがて 月が見えるだろう 解れかけた糸が かぜのなかを泳いでいるのだから 見なくともわかる 私は行かなくちゃならないから 目を