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エッセイのほう

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野蛮で図々しくてくだらないことを書いています。400字~2000字くらいでしょうか。
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#カワサキW650

『ほう』

「ほう」と感心してみましょう。 何ごとも「ほう」から始めてみましょう。「ほう」には含みが持たせてあります。一例をあげましょう。「ほう」と言いながら、その間に脳をフル回転させて見ましょう。二の句が出てこない時の時間稼ぎの「ほう」です。そのわずかな時間で失言も防げるでしょう。 また、よりよい対人関係づくりの為の一歩だと思って、毎日トーンを変えて「ほう」の練習を心掛けてみましょう。リラックスして反響する風呂場がいいのではないでしょうか。そこから、メロディーが出てきたら儲けものです。

ヌルテカグリーンのブーツが完成した。しかし、このヌルテカグリーンの寿命は短い。私がガンガン履くからだ。そして、私はよく乗車中に爪先辺りを路面で擦ることがある。5日間で塗装がひび割れてボロボロのブーツになるだろう。ほんとは、この上からクリア塗装して保護しなければならない、止めたが。

すこぶる元気だなあ。と思いながら『紅い花』の写真を撮っていたら、ゴロンと仰向けになってしまった。革ジャンを着ていたので、まるでゴキブリの死に際のようだっただろう。まだ、足腰が弱っているのだろう。スクワットでは鍛えられない。散歩でしか鍛えられない、なにかがあるのだろう。

元気がいいのでたくさんつぶやきます。お気に入りの帽子です。スチームアイロンの蒸気で、私の頭の形に合わせました。カッコいいです。型崩れも気にしません。くたくたになるまで被ります。おしゃれです。まず、地元では被っている人を見ません。

革ジャンなんてもんは好きなものを着ればいいのだけれど。ダブルファスナーの革ジャンをお薦めするよ。暑いときには、下からぐわぁーと開けられるし。昼食を食べすぎたときも、ぐわぁーと開けられるし。腹が圧迫されなくてすむよ。冬場はともかくこの季節の革ジャンは、ダブルファスナーがいいですね。

腹具合がいいので、お気に入りの公園の木陰で昼食。鳥のさえずりしか聴こえない。わけはない。お年寄りの賑やかな声も聴こえる。元気だ。やはり、バイクで走ると目の前が開けてくる。降りかかる困難な事柄が、後方に散ってゆく。

『フラレ師』

クロサキナオさんの企画に参加してみよう。 癌のことばかり書いているからね。明るい話題がいいだろう。 もう、十年以上も前の話になる。忘れていたけれど、ちょうど、5月1日に私は、『フラレタ』のだった。私は心のなかでたぶん言った「ちょまてよ」、そのものまねギャグが当時すでにあったかどうかは、わからない。でも、それに準ずる「ちょまてよ」が、私の心を動揺させていた。 そして、あろう事か。私は、一瞬、バイクの運転方法を忘れた(本当にだ)。ギアチェンジがギクシャクしていた。「あれ、あれ

『ホンダを着てカワサキで走る』

私には春秋オートバイ服コレクションのミリタリーコートがある。カーキ色と濃紺の二着、同じ型のホンダ製だ。春秋のツーリングには、革ジャンかこのミリタリーコートの2択と決めていた。ぺらぺらの生地に裏地もない。中綿もない。縫製もあまい。スナップボタンも良くとれた。クレームを入れても良いくらいの品質だと思う。 その、ホンダ製のミリタリーコートが私は大好きなのだ。「がんばり」過ぎていない。そんな所が好ましく、私の心はつかまれた。インナーで私なりに、「がんばる」からアウターでは「がんばら

『月誕生日』#シロクマ文芸部

「誕生日をなんとか乗り越えた」、そんな夏の終わりがあった。 もうすぐで私の月誕生日だ。そんなもの(習わし)があるのかどうかすらわからないけれど。2023年の9月29日の前日から「ぐわあー」と勢いに任せてnoteに文章を叩きつづけていた。そんな夏が終わる。振り返ったら「殺られる」くらいの勢いで書いていた。 そのせいで、随分読みにくい文章もあったことでしょう。ですので、もうすぐ来る、この月誕生日を利用して「直し直し」「削り削り」「足し足し」しているところなのだ。 あるいは今書いて

『国境の妖怪』

物騒な話ではない。ただ、『国境』の話がしたい。『上越国境』の話だ。 川端康成が決めたわけではない。が、文句をいいたい。 私が思うに、その雪国へ向かう国境は「国境の長いトンネル」を、ぬける前にあるのだ。群馬と新潟の国境は、三国峠の群馬側にある(残念ながら群馬の面積は小さくなる)。 三国峠の群馬側で、標高800m~900mの間で絶えず正しい(私が思う)国境が動きつづけているのだ。 私はオートバイで走るのが好きだ。『走りっぱなし』のせいのほうと言えば、今初めて言ったので、誰も知ら

赤っか

私は今朝6時30分にオートバイを走らせて18時に帰宅した。 昨日スキップした『紅葉狩り』ツーリングにようやく出かけたのだ。私の心の故郷ベストテン第7位。晩秋の南会津からの田子倉ダムだ。 正直に言えば、朝8時を過ぎるまでは何度も寒くてスキップ&ターンしようとした。ほんとに何度もだ。ぺらぺらのミリタリーコートに、使い捨てカイロ10枚貼り、ダウン2枚。それにくわえてインナーには発熱シャツ2枚でも、私のスキップ&ターンが発動しかけていた。極寒装備で来るべきだったのだ。 8時をすこし

スキップとステップ

私は今朝スキップした。昨夜なんてステップまで踏んでいた。 心躍るようにスキップしたわけではない。朝5時起きのアラームをスキップしたのだ。寒さと眠気に負けてそのまま意識は遠のいた。 毎年訪れる数日の葛藤がここにあった。「明日は紅葉狩りにでもでかけよう」と、ルンルン気分で心高ぶらせながらステップを踏む私が昨夜いた。 明日は5時にに起床する。そして、手早く身支度を整えてカワサキW650で北に向けて出発しなければならない。そう思う私が毎年いる。 夜、ステップ踏んで、朝、スキップする

バイクにのるということ

黒字と赤字の話をしようとおもう。 バイクに乗って走ることは(私にとっては)圧倒的に黒字の行為だ。 地球にとっては赤字かも知れない。排気ガス。地球温暖化。無駄な鉄塊の採掘。あるいは排気音(騒音)も赤字だ。その音は動物や人間にストレスを与える。 ある晴れた秋。私は南会津辺りの大紅葉のなかを走っている。カワサキW650のマフラーからは「どろどろどろ」と、控えめな排気音が鳴っている。私の気分は黒字だ。 南東北の紅葉は昨夜の雨に濡れていっそう鮮やかに見えた。路面は少し濡れていた。とあ