スタート脳とゴール脳ほか

ブログの転載です。

これまで、対機説法というテーマでいくつか雑感をアップしてきました。(過去の記事参照)

対機説法を行うためには、色々な考え方を認め、相手の気持ちになって考えることが大切です。
人はそれぞれ、色々なものの考え方を持っていて、知れば知るほど興味深い生き物だと思います。
いつもの宗教的観点ばかりではなく、時には脳科学や心理学の観点でも参考になるものがあります。

「男性脳」「女性脳」の、ものの考え方の違いはあまりにも有名ですが、それ以外にも、2つのタイプに分けられる考え方がいくつもあります。今回は私なりに「こんなのもあるのでは?」と思いついた分け方を2つほどご紹介します。
どこかを探せば既にこんな研究をされている方もいらっしゃるのでしょうが、残念ながら見つけられなかったので、感じたままをまとめさせて頂きました。
深く検証したわけではないので、時と共にまだまだ考えも変わっていくかもしれません。

まず、人は、「スタートを基準にものを考える人」「ゴールを基準にものを考える人」の、2つのタイプに分かれているのではないか?というものです。

スタート基準の人
・夏休みの宿題をすぐに始めて、少しでも早めに終わらせる。
・小さい頃から「言われたことはすぐにやれ」と育てられている?
・苦あれば楽あり 楽あれば苦あり ギリギリで間に合った時、次はもっと早くから始めようと反省する。
・間に合いそうにない時は、例え時間が過ぎても正確に終わらせることを優先する。(終了時間をあきらめる)
・目の前のことを一つ一つこなしていくのが得意。
・規則正しさになれているので、不測の事態、アドリブが苦手。
・ゴール基準の人の、「課題をもらっているのにすぐに始めない態度」にイライラする。
・気に入らないことがあると、とりあえず怒る。
(あとで事情が分かって怒ったことを後悔することも。)
・年をとって能力が落ちても、始める時間は変わらないので、やることは変わらない。

ゴール基準の人
・ 夏休みの終わりに合わせて宿題を終わらせる。
・小さい頃から「遊ぶ時は遊んでもいいけれど、やるべきことはきちんとやれ」と育てられている?
・楽あれば苦あり
・ギリギリで間に合った時、間に合ったことに快感を感じ、よくやったと自分を評価する。
・ 間に合いそうにない時は、多少雑になっても時間内に終わらせることを優先する。(クオリティーをあきらめる)
・物事をゴールから逆算するので、全体像を見るのが得意。
・ いつも締切に追われているので、不測の事態やアドリブに強い。
・スタート基準の人の、「時間が過ぎているのにいつまでもダラダラやっている態度」にイライラする。
・気に入らないことがあってもすぐに口に出さず、何が正しいかを判断してから怒る。(怒るタイミングを失い、ストレスを溜めることがある。)
・年をとり、能力が落ちたら、同じ時間に初めても間に合わなくなるので自分を変えていかなければならない。

あくまでも個人の見解ですが、このような傾向があるように感じられます。
以前は、早く始める人が偉いと思っていましたが、今は、それぞれに良さがあると思っています。(もちろん、「何もやらない、やる気がない」というのは論外です。)
「どちらの考え方が正しいか?」という見方だけでは、大切なことを見落としてしまうような気がします。

また、人には「違いを見つけるのが得意な人」「共通点を見つけるのが得意な人」がいるのではないかとも感じています。

違いを見つけるのが得意な人
・違い探しのクイズが得意。
・違いに敏感なので、言葉なども一言一句、間違えずに正確に伝えようとする。
・ものまねは、正統派のものまねじゃないと、似ているとは思わない。
・同じ人物でも、変化を見つけるのが得意。(例)整形を見破るなど。
・結果、話のオチが「違う」で終わることが多い。

共通点を見つけるのが得意な人
・同じものを見つけるクイズが得意。
・言いたいことが同じならいいので、大まかに内容を理解し、自分の言葉で話す。多少の言い回しは気にしない。
・ものまねは、どんなに大げさでもコミカルでも、どこか特徴をつかんでさえいれば似ていると思う。
・同じ人物であることを見つけるのが得意。
(例)変装を見破る。子供時代の写真から「この人は誰?」を当てるなど。
・話のオチが「同じ」で終わることが多い。

タイプ毎に、心に届く言葉やアプローチの仕方は様々だと思います。
あくまでも個人的考察ですが、如何でしょう?

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