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言いたいことも言えないこんな世の中だからこそユートピアを簡単に構築する方法


ユートピアって場所じゃなくてもいいと思うの。


定期的に気分が凹みます。正直この新型肺炎との生活がこんなに長引くとは予想してませんでした。気分的にとてもしんどいです。言いたいことも言えないこんな世の中。


そんな時私はふとつぶやきます。


「ああ ユートピアがあったらなあ」


ユートピア(英: utopia, 英語発音: [juːˈtoʊpiə] ユートウピア)は、イギリスの思想家トマス・モアが1516年にラテン語で出版した著作『ユートピア』に登場する架空の国家の名前。「理想郷」(和製漢語)、「無何有郷」(無何有之郷とも、『荘子』逍遙遊篇より)とも呼ばれる

そう「ここに行けたら全部解決するのに」と思わせてくれる理想郷、それがユートピアです。これって、今みたいな「現状が辛い」時には深く思ってしまいそうになりますよね。


ここじゃなかったら解決するのに。(つまりここにいて、満足できないのは私が悪いんじゃない、私に行動させない周囲が悪いのだ!)という思想に転嫁しがちになります。


「いつか王子様が」願望ですよね。王子様が自分を救ってくれる。


ただね、ユートピアがガチで厄介なのは「ユートピアに実際に訪れてもうまく行かないこともよくあるのよね」ってことでもありますよね。

まさに「思ってたんと違う」。


そこで私は思うのですよ。なんで見たこともない、行ったこともない場所にあんなに恋焦がれてしまうのか?この気持ちは一体なんなの?そこで思い出すのが


「これってApple新製品を買うときの気持ちと一緒じゃね?」


最近は流石に私も皆さんも落ち着いてきましたが、ちょっと前まではアップル新製品が出たら何日も前から徹夜で並んだりしてませんでした?まだ見たこともない、触ったこともない、決して安価じゃない製品を先を争って購入する。


これってまさに現代のユートピア思想では?って感じるんですよね。


このアップル製品は現代のユートピア思想ではという仮説を確信に変えてくれたアーティストグループがいます。それはベトナムのプロペラグループというアーティスト集団です。


彼らの2011年の作品「TELEVISION COMMERCIAL FOR COMMUNISM」はまさに「体感してない理想だけに群がる現代心理を猛烈に批評した作品」です。


この「TELEVISION COMMERCIAL FOR COMMUNISM」はアップルの「Think Different」などの当時ブームを巻き起こしたCMスタイルで「ベトナム共産党」のCMを作ってみたという作品。

appleのCMスタイルは確かに独特のものがありました。ただの爪切りだってapple風に紹介したら。。なんて「Think Different」 !


ただ、猛烈に不安ばかりが続く当時(いや、今の方がもっと大変なんだけどさ)ユートピアどこさという感覚から移動は無理だからせめて「買う」ことでユートピアを味わせてくれよおおおおおって気持ち、すごくわかるんですよ。


これは私はたまたまガジェットオタクおばさんだからガジェットでそう思うだけで「お菓子をたべる」「ビールを飲む」「コスメを買う」「カメラを買う」「走る」「筋トレする」「BTSを熱唱する」とか色々あると思うしあっていいと思うのです。


つまり


「ユートピアって行くだけじゃなく買うのもユートピアになる」。


今、めっちゃ辛いと思います。この新型肺炎との世界、なんだかわかんねえよめっちゃしんどいよ、仕事無くなったよ、どうしてあの人はこんなこと言うのって思うこと多いと思います。その思いのすれ違いからの口論も多いと思います。


悲しいですよね。新型肺炎がなかったらこんなことにならなかったのかもしれないのに。


そんな時は、「これが来たら私の脳内にユートピアが来るよ」的な買い物をして脳内にユートピアを構築していいと思うんですよ。同じしんどいなら「ここ極楽だわあ」と思うエリアを(たとえ脳内でも作って)そのしんどいと生きていったらちょっとは楽しさが増しますよね。


買いたいもんを買って、脳内にユートピアを構築しましょう。それが私の生きる道。

で。これ。