デザインとアート


世の中にはたくさんの服がある。
ファストファッションと呼ばれ、
安くて大量に作られているもの。
コレクションに出すような個性的なもの。
その人だけに合わせたオーダーメイドな
身体に合わせたデザインや色、
生地を使って作るもの。

どれがいいとか、悪いとかじゃなく
買い手がその価値を判断していくものだ。

中学生が友だちと遊びに行く時に
どこぞやの個性的なコレクションの服を
着て行ったらイジられる未来しか見えないし
(まず買えないし)
芸能人がレッドカーペットを歩く時には
それなりの煌びやかな衣装で登場する。

そしてきっとそれは音楽も然り。

竜暉くんの音楽。
それはきっとオーダーメイドの服のようなもの。
しかも作る相手を熟知した
オタク目線のオーダーメイド。

こんな◯◯が見たい!
こんなセリフ言って欲しい!
こんなキーなら映える!
オタクの希望を詰め込んだその歌い手に
オーダースーツのようにピッタリはまる曲が。

そりゃコンペに出した時、同じ題材を出されてても
その人にピッタリ合ったオーダーメイドのような
曲が出てきたら他の人勝てないよ。

竜暉くんの曲はデザインだ。
デザインが良いかアートが良いのか?
そういう話をしている訳じゃない。

アートは作った服に合わせて、
服が素敵に見えるモデルを選ぶ。

曲ならキーが合って
その曲を最大限に活かせる歌唱力のある
歌手に楽曲提供する。
ピッタリはまればそれは爆発的に
素敵な曲になるだろう。

対してデザインは相手を知り、
相手に合わせて
その魅力を最大限に活かすもの。

オタクな竜暉くんだからこそ
好きで好きでまたらなくて
相手の良いところも弱いところも
熟知しているからこそ輝けるポイントを作ったり、
魅力的に聞こえるキーに合わせて
書ける曲があると思う。

もちろんオタクだったら誰でも書けるわけじゃない。
今まで積み重ねた経験や技術、センスを
全集中させた結果だと言うことも。

例えばGENICのファンの人たちに
『GENICの写真集のコンセプトを決めてくれ』
と言ったら、きっとみんな寝る間も惜しんで
『こんな服が似合う』とか
『ここで撮影したい』とか
細部の設定までこだわって
きゃっきゃ言いながら出し合って、
何時間話しても全然疲れないだろうし、
ファンの中にはきっと
似たような関連のお仕事をしてる方もいて
それを上手くまとめてくださったら
プロが考えたコンセプトにも負けない
絶対にはまる最高な1冊になる気しかしない。

きっとそう言う事なんだろう。

その中の(コンペに出した人の中で)
誰よりもその人の事を思って書いた曲。
それが選ばれない訳がないし
ファンに刺さらない訳がない。

そんな『だいすきを詰め込んだ宝箱みたいな曲』が
これからもたくさん聴けますように。










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