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日本らしいグラフィックデザインとは。

世界から見て日本のグラフィックデザインはどういった特徴があるのか。

今回はアジアからの視点、とりわけ台湾で語られている日本らしいグラフィックデザインについて、お話ししていこうと思います。

「このデザイン日本らしいね。」

自分が台湾にいた頃、デザインのトーンを決める段階とかに、リファレンス収集をしているときとか、自分が作ったデザインを友達に見せた時に言われることがありました。

「這個設計很日本!」
(これすごく日本っぽいデザインだね!)
「這個很日式清新風~」
(これって日本っぽいすっきりした感じだよね〜)

昔は特にそれがどういうものかを、あまり深く考える機会がなかったし、周りの人たちが普通にそういう風に言っていたので、わざわざ説明をする必要もないと感じていたが、日本に来てから日々の生活で、「日本らしいデザイン」に触れることが多くなってから、自分の中で改めて考える機会ができてきました。

それでは「日本らしいデザイン」とは何かについて、紐解いていきたいと思います。

Googleで画像検索してみると

まずは、試しにGoogleで検索設定の地域を「台湾」に変えて、中国語の「日本 デザイン」で画像検索してみたところ、このような結果になりました:

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なんとなく淡い感じというか、全体的に色に白を足した感じがすると思います。そうです、「白」がカギなんです。

浮世絵、富士山などといった日本の伝統的なシンボルを想像された方もいたと思いますが、今回はそういうビジュアル要素の話しではなく、色づかいや画面処理の仕方、デザインが醸し出す独特の雰囲気について、フォーカスしていきたいと思います。

日本人は無意識に淡い&渋い色を多用している

この記事にも書いてあるように、日本を一歩出ると人々の「色」に対する感覚や意味合いが変わってきます。

日本で白は「純潔」、「神聖」な意味合いが含まれますが、海を隔てた中国の伝統文化では、「葬儀」や「悲しみ」を連想させる不吉なイメージがあり、あまり好まれないという文化的背景を持っています。

画像2

私も以前学生時代にフリーランスで引き受けていたポスターの案件で、背景を真っ白やグレーにしたら、なんか白以外の他の色にして!っていうことはたまにありました。

でも、あくまで伝統的な観点からの話で、最近の若い世代だとそういう制約は特に気にしてないような気がします。むしろシンプルにしたいだとかデザインの方向性のほうを重視し、またはクライアントの要望によっては全然白でOKなことも多いです。

「色」以外の特徴とは

ここまで日本っぽいデザインの「色」について話しましたが、では台湾人の中での「日本っぽいデザイン」とは、一体どういうことなのかを自分なりに考えてまとめてみました:

・全ての色に白を足したような、淡い色を大きい面積で使う(グレー調)
・パーツや要素になるべく陰影をつけない平面的なデザイン
・清潔感があって、透きとおった感じ
・濃い色を使ったとしても彩度は低め(ちょっと濁らせた感じ)
・円をよく見かける(日の丸から来てるのでは)
・繊細な文字の組み方
・カワイイと思わせる独特の感性

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▲中国人による記事:「日本のデザインはなぜこれほど先端を行くのか」
(http://www.sohu.com/a/205706949_100038786)

環境や文化に無意識に影響されるデザイナー

日本のデザイナーたちは特に意識することなく、日頃見ているものに影響を受け、独特の美意識が加わって、こういう特徴のデザインが出来上がっていて、それは日本を飛び出て、遠い目で見た時に、初めて俯瞰できるものなのだなと、今回気づくことができました。

人類は遠い昔からその地に住む地理や気候に順応して生活をし、四季の移り変わり、日差しの角度など、ありとあらゆるものの中で、自然と独自の感性や文化を育んできました。

この大陸から隔たれた、細長い島ならではの環境で出来上がったデザインだと思うと、デザインをみる視点も変わってきて面白いと思います。

↑この記事は自分が「日本らしいデザイン」を探る上で参考になったので、こちらに貼り付けておきます。

また次の機会に、日本のデザインの影響を受けたと個人的に思う、台湾のクリエイターや作品をご紹介したいと思います。

では、また!

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デザイナー。国立台湾科技大学商業デザイン学科を卒業後、東京のデザイン会社に就職。 台湾やアジアのデザインについて語ります。
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