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にんげんの時間

今年は、76年目の終戦記念日です。

人類が何千年かけても
まだできていないこと、それは、平和。

家族でも、意見が食い違うことがあるのだから
世界中の人が同じ方向を向くのはとっても難しい。

それでも、毎年、8月6日午前8時15分は
何をしていても、本気で平和について祈っています。

40代の私は
子どもの頃は、学校で戦争に関する授業は多くあり、
家では、祖父が帰還兵だったから、その当時のことを度々聞いて育ちました。

また、中高生になると
『海と毒薬』『黒い雨』『野火』
『出発は遂におとずれず』
などの戦争文学を読み感想を書くなど
戦争について知る機会が多かったように思います。


文学は、どれもちょっと暗くて、じめじめしてて
怖くて…。


子どもには、おすすめしにくいのですが、
息子と一緒にいるとあまり戦争について
知る機会がなくなっていることを感じます。

しかし、若い世代が、知らないというのは
違うというと思うのですが

どう伝えていいかわからず

子どもと戦争の写真を見たり
去年は「火垂るの墓」をみて、
今年は「この世界の片隅で」を観ました。

こうした戦争文学や
戦争アニメ、戦争漫画、戦争映画は


平和を願う気持ちが根底にはあるし、
反戦の意図もあるには、あると思いますが
それだけじゃない何かがあると思います。


戦争を知りたかったり、
戦争を生きた人々のことを知りたい
という気持ちも潜んでいます。
(尊敬の念を込めて)

戦争賛成とかそんな気持ちは更々ないですが
あの戦争の中、どうやって子どもを育てたのだろう?とか
どんな気持ちで過ごしたのだろうとか?
寄り添うような気持ちになります。


そう言う意味で、戦争に関する作品は
反戦の気持ちだけではないと思います。


去年からコロナ禍にあり、
戦争の時のように人の尊厳が軽くあしらわれたり、
食料事情が悪いわけではないですが

生活に制限があり、文化活動の縮小
ある人は生活に困窮し
医療提供が不十分になりつつあります。

先の見えない未来を過ごしていると言う点では
戦時中と少し、ほんの少しではあるけど
似ているように感じます。

そんな視点から、人々がどのように過ごし
前を向いて歩いたのか、それとも歩けなかったのか。

歴史は、違うカタチで繰り返されるからこそ
過去から学び、平和を祈ることは大切だと思いました。

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