昔、好きな曲をひたすらかけて「ここのこの歌詞がいいんだよ〜」と姉に力説すると、「うわー嫌だ。こういうクサイ歌嫌い」などとよく言われた。

歌にメッセージを込めるのもやめてほしいらしい。純粋に音だけを楽しみたいのだそうだ。歌はメッセージだと思っていた私にとっては、軽い衝撃だった。

そういう人もいるのか。姉妹なのに、考え方が全然違うなと思った。

とはいえ、私が興味を持っている精神世界に関しては姉も関心を持っていて、自分から本を読んだりはしないものの、しょっちゅう話し合った。前世はあるのかとか、魂の年齢がどうだとか。話し合ったところでどうにもならないようなこと。毒親に育てられた私達は、「あの親よりは魂の格、上だよね」みたいなことを言っては慰め合った。

姉とは去年の夏に、とあることから仲違いをし、以来一度も連絡を取っていない。

気が合う部分と、そうでない部分が同時に存在しているような姉妹だった。兄弟姉妹ってそんなものかな。

家族って一体なんだろうね。血の繋がりとか、最近重い。私はもっと広い意味で、たくさんの人と家族になりたい。あまり、狭い範囲に集中したくない。狭い部分で集中するからドロドロになるような気がする。

なんてことを、取り留めもなく考えていた朝でした。

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