アウトプットせよ

先日、本屋をぶらついていて目に止まったのが、成毛眞さんの「黄金のアウトプット術」という本です。

その本をパラパラっと見てみましたところ、大概の人は既にインプット過剰な状態なのだそうです。こうして成毛さんの本を手に取って読んでいる時点で(買ってないけど)あなたは勉強熱心。今までもそうやって生きてきたのだろうから、もう十分すぎるほどインプットは足りている。あとはそれを吐き出すだけだと成毛さんは仰っています。何と励まされる、嬉しいお言葉。

そうなのです。

ワタクシ、社会人になってから高校時代の友人に再会した折、その友人が「私、勉強するのが趣味なんだ」と言ったのを聞いて、「そうか。私も何かを勉強したい。学校は卒業しちゃったけど、これからも色々勉強し続けていこう。」と、勝手にものすごく影響を受けてしまったのです。

その友人のせいにするつもりは毛頭ないのですが、私の場合、「何かを学んでいる」ということに逃げただけだったんだなあと今では思うのです。

勉強している最中ならば、何者でもない、イケてない自分でも許してもらえる。あの人、目標に向かって頑張ってるんだと思ってもらえる(と勝手に思い込んだ)。

それで色んな習い事を転々と渡り歩き、興味の赴くままに本も貪るように読みましたが、それでこの私が何者かになる、などということはありませんでした。だって、何も表現していなかったから。アウトプットが足りてないから。当然と言えば当然です。

読んだ本の内容も、心を打たれた場面も、ほとんど全部と言ってもいいほど覚えていません。これは、と思う本ぐらいは、感想を書きとどめておけば良かったのかも知れません。読書も、そうしてアウトプットして初めて自らの血肉となるように思います。

成毛さんが言うには、今はSNSの発達により、誰でも発信できる時代になった。だからちょっとぐらい文章が書ける、得意だ、というだけでは弱い。(もちろん文筆に命を賭けられるような方は違うと思いますが。)なので文章で表現することに加え、もう一つ何かあると良い、とのこと。参考になります。

また成毛さんのようにプロの物書きの方でも、文章を書いた直後は興奮状態であり、一晩置いてから見直すことが欠かせないのだと言います。本にする原稿は編集者だとか校正の方が細かくチェックを入れてくれるのですからより精度の高い物になるのは必然かと思いますが、ブログなどのように厳しい目で原稿を確認してくれる人が誰もいない場合は尚更、一晩置くことが絶対に必要なのだそうです。

何となく、プロの方ってサラサラっといい文章が書けてしまうようなイメージを勝手に抱いていたのですが、それを読んで少し安堵しました。やっぱり文章ってそういう風に書くのでいいんですよね!と。私は寝かし過ぎたやつが50個ほど溜まっていて、既に使い物にならなくなっていますが(汗)

ここまで成毛さん、成毛さん、と馴れ馴れしく呼んできましたが、私は成毛さんの事をよく知りませんし、著書を手に取ったのも初めて(しかも立ち読み)。でも勇気をくれる、人生を変えてくれる本、という気がしています。

是非、ご一読されることをオススメいたします(オマエもな!?)

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