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タロット占い入門期に読んだ本から

タロットレッスンの生徒さんにおすすめの書籍を
聞かれることがあります。
有名な先生方の素晴らしい解説本は
たくさん出版されていて私も結構持っています。

解説本であれば、
できれば書店でパラリと開いてみて
ピンときた本を購入されると良いと思いますので
ここではちょっと躊躇いそうな本や
大きい書店でしか
並んでいないかもしれない本をご紹介します。

「もう少しタロットのことを突き詰めていきたい」
「独習するためのヒントが欲しい」
「そもそもタロットとは?」
そんな方に参考にしていただければと思います。



1.「ラーニング・ザ・タロット -タロット・マスターになるための18のレッスン」

ジョアン・バニング著


私が入手した当時は第9刷が出たあたりで書店によく並んでいました。
今は大きな書店で手に取ることができると思います。

初心者のうちに手に取ると圧倒されるボリュームだと思いますが
(翻訳の伊泉龍一先生のあとがきまで入れると395ページ)
ある程度の経験者が読んでみると
初心者の頃に読みたかった!と思うような内容です。

エクササイズ、レッスンページが130ページくらいあります。
例えばあるレッスンでは、スートの表す言葉がリスト化されていて
それぞれどのスートのことであるかを考察し
スートのエネルギーの理解を進める、というレッスンです。
暗記することを求めているのではなく
感じることを磨くレッスンです。

一気に読み進めるというよりは少しずつエクササイズしたり
レッスンページに従って練習してみるペースがおすすめです。

後半は各カードの解説とケルト十字スプレッドの
サンプルリーディングなどが掲載されています。

ケルト十字スプレッドは私の展開方法と少し違います。

1998年にアメリカで出版され、
スタンダードな入門書として読み継がれているレッスン本です。

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2.「もっと当るタロット―ロンドンの占師の秘伝公開!」
サーシャ・フェントン著

カードの意味が中心ですが、
リーディングサンプルと実際に使いやすいスプレッドが掲載されています。

1つの質問に対する端的な答えを出すスプレッドや
時間の算定方法(いつそうなるのか等)も載っています。
これは他の本で見た覚えはありませんでした。

ケルト十字とホロスコープスプレッドは
私が使う展開法とはちょっと違います。

読みやすい話し言葉で綴られていて
実際にレクチャーを受けているような温度を感じます。
本で独学で学ぶ時って人肌感あると安心しませんか?

イギリスのタロティストサーシャ・フェントンの著作の「タロット占い(1985年)」の全訳とのことです。


https://amzn.to/3Fp5eQy


1,2のどちらも展開方(カードの順番)が少し違います。
複数の先生の講座を受講された方はご存じと思いますが
先生によってルーティンから展開法まで違っていたりします。

色々試しながらリーディングしてみて
ご自身で展開方法を確立していくと良いと思います。


そう聞くと「何が正しいの?」と思うかもしれません。
そうなるとタロットの歴史を知りたくなりますよね。

3.「タロットの歴史―西洋文化史から図像を読み解く」
 井上教子著

初めてタロットの不思議な当たり方に触れた時
タロットとは一体何なのか調べたくなり
たまたま近所の書店で見つけて購入しました。

タロットカードは物理的には
紙に印刷された78枚のカードでしかなく
カード自体に特別な魔法がかけられているわけでもありません。
ではなぜこんなに当たるのか?
印刷されたその絵にどんな意味があるのでしょうか?
この本の図像の解説から
長い年月を経て引き継いできた製作者たちが
タロットカードにどんな意味を付加させてきたのかを
感じ取ることができます。

この本はタロットの解釈の解説書ではなく
作品としてのタロットの絵柄の歴史的背景を
ヴィスコンティ・スフォルツァ版
マルセイユ版
ウェイト版を見比べながら解説しています。

タロットを研究中・勉強中で
絵柄やモチーフの意味が気になる!
歴史を知りたい!
という方にオススメです。




占術本ってどうしても読み込むのにエネルギー必要ですよね。
時間が無くなったり、途中でよく分からなくなったり
読破できず積読になってしまいがち・・・
という方にはこの勉強法(読書法)がおすすめです。


1回も読破してないのに7回も?
って思いますよね。
最初は見出しだけ読んでいって
ココにこの解説や図や表があるな〜と全体像を把握する、
という方法です。
お試しを!

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