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駆け出し占い師のSNSブランディングの話〜最初にやること

TwitterやFacebook、ブログなど
無料で簡単に発信場所が作れるようになり
占い師としての宣伝はそれらを利用して始めることが多いと思います。

私はインターネットが一般的に普及してからこれまで
代表的なSNSは大体使ってきたと思いますが
特にTwitterの拡散力はとても優秀だと思います。
140字以内という気軽さからも始めやすいので
まずはTwitterから始める方も多いのでは。

*今年からTwitterのブルーアイコンの制度が変わり、有料となるとともに字数制限が400字まで拡張しました。フリープランはこれまで通り140字以内です。

ところで、以前からプライベートで使っていたアカウントを
占い師としての宣伝ツールに流用するのを躊躇ったことはありませんか?

近所やよく行くお店で食事した様子や子供のことや家族の話や
友人のこと、時には仕事の愚痴などをアップしてきたアカウントならば
ビジネスの場にそれらを晒すことになるので躊躇って当然です。

SNSを使いこなしている方ほど、
趣味のアカウント、家庭の話などプライベートのアカウント、仕事用のアカウント、と
使い分けていると思います。

私もTwitterアカウントの@seiko_noteは、
あるイベントに出店する際に宣伝用に作った
占い師としてのアカウントです。
それまでの「占いを学んでいる人」としてのアカウントとは
そのイベントを機に別にしました。


なぜ使い分けた方が良いのかというと、プライバシーの保護もありますが
メインは『売りたい商品を明確にしてターゲットを絞りこむため』です。

マーケティングを勉強したり意識したことがある方なら
当たり前のことですね。

それまで使用してきたアカウント流用で何も問題なし!という方は
すでにいるフォロワーさんにも宣伝ができるので
大いにそのアカウントを活用していいと思います。


さて、占い師アカウントで何を発信してよいかわからない、
という方も時々います。
ネタが思いつかないのでランチの画像を上げたり
ペットの画像を上げたり・・・
昔、インスタグラムの社長が、
『日本人はなぜランチの画像やペットの画像ばかりをアップするのだ?』
と疑問に思ったそうです、笑
普通の生活者はそんなにネタが無いものですよね。

例えばTwitterを例に挙げますと
私もそんなにフォロワー多いわけではないので偉そうなことは言えませんが
「発信すること」よりも「発信しないこと」を決めています。

「発信しないこと」を決めることは
ブランディングにおいても重要だと思います。

まずはSNS利用ポリシーを自分で決めること!
が最初にやることです。

お手本は企業アカウントの中の人たちです。


『企業アカウントの中の人と同じスタンスを意識しよう』



ご贔屓の企業や面白いツイートする企業アカウントを
フォローしていたりしますか?

彼らが絶対に呟かないことがいくつかあります。
気づいていますか?


▼ネガティブ発言
 ・誰かの or 何かの悪口
 ・同業他社の悪口
 ・自分自身の心や体調不調についてのボヤキ
 ・仕事や所属組織についての愚痴
 
 商品を売ろうとする営業マンがこれらを発言していたらどう思いますか?
 この人から商品を買おうという気持ちにならないのではないでしょうか?
 誰も得しない、むしろ嫌な空気を伝えるだけの
 これらの発信は控えるべきです。

 特に、同業者の悪口を言う人を私は信用しません。

 体調不良については例えばコロナ禍でしたら
 『熱が出た』というだけでなく
 『検査では陰性だったけど数日様子見て自宅待機します』
 くらいまではセットにしないと、
 不穏な空気だけを撒くことになります。

 ただし、休業のお知らせなど必要なアナウンスや、
 助けが必要で呼びかけるなど
 緊急事態にはTwitterを大いに役立てるべきです。


▼政治思想的な発言
 
 大勢の個人客を迎える美容院では、
 政治と宗教の話はご法度と言われているそうです。
 日本は思想の自由があるのでどんな政治的思想を持っていても自由ですが
 イデオロギーの違いは埋められない溝を作ってしまう例を
 いくつも見てきました。
 インターネットのテキストのみで交流する場では
 特に難しいものがあります。
 ターゲットの絞り込みとして必要であれば別ですが・・・
 

▼不確かな情報

 発信する側に責任が生じることが多いので、
 正確性を容易に確かめられないようなことは注意したいです。



どんなに腹が立つことがあっても、正義感からの苦言でも、
言葉を選んで冷静な発信をしたいところです。


企業アカウントは企業の理念、スローガンを背負って
広報として発信しています。

個人のアカウントであってもビジネスに利用するならば
占い師としての理念や信念を基に発言・発信するように意識すると
後悔するような発信をすることにはならないと思います。


他にもよく、占い関係以外のツイートをするしない議論も見たことがありますよね。

「趣味や好みを知って共感して占い鑑定を依頼することもあるから」
人柄を知れるという理由で占いネタ以外のツイートを
肯定する意見もあります。

でもそれは・・・有名な先生たちに限って
ニーズのあることじゃないかと思います。
超有名な先生が冷蔵庫の残り物でごくフツーのカレーを
作って食べているツイートをしていると
なんだか親近感が湧くということはあります。
スターの私生活に興味を惹かれるのと同じように。

鑑定に出る日の朝からとても丁寧な料理をして
美しく盛り付けた朝ごはんをアップしている先生もいらっしゃいます。
占い師としてキチンと暮らし、身体を整えていく意味に
深いものを感じます。

また、料理が表現活動になっている方もいるでしょう。

ブランディングとして成立していれば良いと思います。

しかし、近所に住むおばさんの好きなスナック菓子や好きな韓流ドラマが私とかぶっていたとして、
占い師だったからといって鑑定してもらおうとは多分思いません。

なぜなら、見てもらいたい先生は他にたくさんいますから。

つまり、取り立てて特別なことでもない生活感を出すことで、
どんなターゲットを絞り込みたいのか?ということになります。

同じ趣味で共感できる人にとってはコミュニケーションのきっかけになり
多少は有益かもしれませんが
無関係な人にとってはただの雑音でしかないかもしれません。

そうはいっても占いの話と鑑定の宣伝ばかりだと
フォロワーにとって有益情報なのかは微妙になります。
「有益な情報」発信ってそう簡単なことではありません。
専門的なことを呟き続ける知識量には限界があるでしょうし、
キャラやポーズを作って続けるのも辛くなります。

なので初めのうちはまずは最低限、
『発信しないことを決める』=ノイズを減らすことが
簡単にできるビジネスアカウントのブランディングの一つだと思います。

そしてやり取りするフォロワーが増えてきたところで
発信することと控えることの割合を調整していくといいと思います。


プロフィールやプロフ画像は大事ですが
いくらでも更新することができます。

たとえ削除できてもブランディングとして取り返しがつかないのが
「発言」です。

(気をつけよーね)


最後までお読みいただきありがとうございました。




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