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あれから10年

この10年
あっという間
私にとって東日本大震災とはなんだったのか。


私は被災当事者ではないので
震災で大切なものや人を失った人の喪失感を知ることは不可能なのだけど。


母が宮城県出身ということで親戚を亡くしている。

当時
電話も繋がらず、ライフラインが閉ざされて
大変だという話もニュースで知り得るしかなかった。
安否を確かめたくて…
何度もメールをしたのを覚えている。

残念ながら、そのうちのひとりとは、会えない結果になった。

どう心の落とし所をつけていいかわからなかったけど…


被災した人の悲しみや喪失感に比べたら
私のツラい想いは些細なことなのかもしれない。

東北から離れたこと場所にいると
徐々に普通の毎日に戻りつつあることに罪の意識も感じた。


震災から5年経ってから
宮城県のある海岸を訪れた。

何もなかった。

穏やかな海が広がっているだけ。

遠くの方で復興のための重機は見えるけど。
涙しか出てこない。


情け無いことに。
あの日以来、夜怖くて灯りを消して寝れないでいる。
小さな振動にもビクッとするようになるし。
スマホの地震警報が鳴るたびにしばらく不安で仕方なくなる。

もっと強く生きなきゃ。

復興ってなんだろう。
海岸や建物が元のようになること?
笑顔が増えること?

忘れず生きていく。

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