見出し画像

【桜交通】【小櫻輝社長】旭日双光章を受章

 2020(令和2)年「春の叙勲」の受章者が4月29日付で発令され、高速バス・観光バス事業を展開する桜交通(白河市)社長の小櫻輝さんが「旭日双光章」を受章した。

 同章は社会のさまざまな分野で顕著な功績を挙げた人に授与される。小櫻さんが評価されたのは30年以上にわたり尽力してきた交通安全活動だ。桜交通や関連会社を経営する傍ら、白河地区交通安全協会長として積極的に活動に取り組んできた。

 2015年には県交通安全協会会長にも就任した。同協会は交通事故のない安全で快適な明るい地域社会づくりに役立つことを目的として設立された団体。「悲惨な交通事故ゼロ」を目指し、交通道徳及び交通安全思想の普及・宣伝・広報などを行い、交通マナーの向上を図っている。

 小櫻さんは会長就任直後から改革に着手。①高齢者の交通事故防止対策と②交通事故総量抑制対策を重点事項に掲げ、関係機関団体と緊密に連携しながら、実効性のある事業を展開してきた。

 「啓発が必要な人に安全意識を届けることが大切と考え、高齢者向けの体験型交通安全教室などを開催しています」(小櫻さん)

 この間普及に力を入れてきたのが、3人1チームで6カ月間の無事故・無違反運転に挑戦する「セーフティチャレンジ事業」だ。

 1996年から毎年行われている事業で、7月1日から12月31日までの半年間、3人1チームで無事故・無違反運転を達成すると、もれなく記念品がもらえるほか、抽選で特別賞が当たる。参加費用は1チーム1500円。

 特別賞としてベストドライバー賞(15万円の商品券5本)、セーフティ賞(6万円の商品券30本)など豪華賞品が用意されており、2人以上が65歳以上のシルバーチームには別枠で賞が設けられているなど、充実している。

 PRに力を入れた結果、「楽しく交通安全にチャレンジできる」として注目度も年々上がっており、従来の参加率は県内の免許取得人口の2~3%程度だったが、ここ数年は5%台まで増えている。2019年度は過去最多となる2万1832チーム(6万5496人)が参加した。

 小櫻さんは手応えをこう語る。

 「参加者の無事故・無違反率は年々高まっており、80~90%となっています。県内死亡事故が減少傾向になるなど、数値として成果が表れつつあり、交通安全意識が県民の皆様に浸透していると実感します。より多くの方に参加していただくことで、交通安全の輪を県内に広げていきたいですね」

 旭日双光章受章の喜びを「私個人の活動というより、交通安全協会の皆さんと一丸になって取り組んだ結果が評価され受章につながったと思っております」と語る小櫻さん。交通安全以外にもさまざまな地域貢献活動に従事しており、表彰される機会も多い。今後も白河、そして県全体に交通安全の意識を徹底させ、悲惨な交通事故を撲滅するため、積極的に活動を進めていく。


よろしければサポートお願いします!!