参院広島再選挙の影響―【横田一】中央から見たフクシマ90
(2021年6月号より)
福島原発事故がまるでなかったかのように原発再稼働に突き進んだ安倍前政権を継承する菅政権(首相)が4月25日、退陣に追い込まれる可能性が一気に高まった。トリプル選の天王山であった参院広島選挙区再選挙で、実質的な野党統一候補の宮口治子氏(立民・国民・社民推薦)が自民党公認の西田英範氏(公明推薦)を破って初当選したのだ。ここで敗れれば、「菅首相では選挙を戦えない」として〝菅降ろし〟が始まる可能性があると見られていたが、官邸が最も恐れる事態が現実化。投開