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生活保護をやめる人が少ない理由を考察(2/3)

今回は健常者が生活保護をやめたい場合のことです。
これを読んでいる人が仕事なんてやーめた!と言って受給者になり、やっぱりやめたい!となっても、
これはこれで難しいんですよ。
ネットには、簡単にやめれる。辞退を届け出ればいいだけだ。音信不通になればいい!なんて書かれていますが…

本来は役所だって金を払わなくていいなら、お互いwin-winってやつですよね?
なるべくやめさせるために就労指導とかだってしているわけだし。
じゃあなんでそんなに簡単じゃないのかを書きます。

1つは、役所側って当然ですが生活保護受給者を保護している立場なんですよ。
仕事も決まっていない状態や、日雇いバイトみたいなこと始めましたって言ってる人を「そうですか、じゃ、もう保護やめますね!サヨナラ」
ってわけにはいかないでしょう。

その後、やっぱり生活がうまくいかなくて放火だの強盗殺人だの大事件でも起こされたら「なんでちゃんとした仕事も決まっていないような人間を保護からはずしたんだ?」ってそりゃ問題になりますよね。

なので役所側からしたら
・その人が安定した仕事を見つけたのか?
・ちゃんとその仕事でこの後続けてやっていけそうなのか?
・今の心身の状態は大丈夫そうなのか?
このあたりをふまえて、判断しなくてはならないでしょう。

実際に私もケースワーカーの方に
「仕事続けられてるんですね!じゃあ来月でもう卒業ですね!おめでとうございます!」と、言われたんですが
実際は1ヶ月ずらしての卒業でした(^-^;
つまり、やめちゃうかもな~と様子見していたっぽいんですよね(笑)
いや、この件に関しては全く不満じゃないですよ(笑)
向こうからしたら、保護を抜けてから実は仕事辞めちゃってまた生活保護に…って絶対面倒ですからね。

それと、もう一つ。
受給者になる時って基本的には
・職もない
・金もない
・頼る人もいない
っていう崖っぷちの状態じゃないですか。
人によってはそこに心身の状態が加わってくるわけです。

そういう人が1ヶ月2ヶ月経っただけで思ってたのと違うからって
「やっぱりもうやめます!大丈夫です!」って
かなり異様ですよね

・本当は隠してるお金があるんじゃないのか?
・実は頼れる人がいるんじゃないのか?
・まさか仕事しながら受けていた?
・何か隠していてバレないうちに逃げようとしている?

こんな風に疑惑の目を向けられるのは当然じゃないでしょうか?
正直、私がケースワーカーだったらめちゃくちゃ怪しいなって思っちゃいますね。
つまり、強引に辞めようとすると不正受給を疑われるっていうのも現実的な話でしょう。

さらに、生活保護になる時も辞める時もそれを決定していいかどうか「会議」されます。
(自分のことで会議されるって恥ずかしいですけどね…)
受けます!やめます!やっぱり受けます!またやめます!なんて一々対応していたらそのたびに面談して書類作って会議して…大変ですよね。
そのこともあって慎重にはなりますよね。

※読者の方へ
当初全部で2回の回にしようと思っていたんですが少し長くなりそうなので、
このテーマについてもう一回分だけ続きを書きます!

続く(2/3)

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