見出し画像

5.生活保護は引っ越し費用が無料?そんなに甘くないです。(2/2)

前回の続き。一応Aの「自分から引っ越したいと思っている場合」は、今より安い家賃のところに引っ越す場合は許可が降りやすいみたいです。払っている側からしたら安いというのはいいことですからね。
ただし、その場合引っ越し費用は自分持ちになる可能性が高いので要確認ですね。

そしてあまりに高い引っ越し代は、「自立できる」と見なされる危険性もあるみたいですよ。まぁこれも考えてみれば当たり前ですが・・・
何しろ引っ越し代も当然そうですが、退去費用(原状回復費用です)は自腹と決まっているそうなので、色々合わせたら結構な額ですよね。

それを全部自分で払えるんで、引っ越ししたいです!って
もしあなたがケースワーカーだったら「あれ?この人、結構金持ってね?引っ越しも自分の能力で手続きできるみたいだし、自立できるんじゃね?」って思いませんか?
いきなり打ち切りって可能性は低いかなと思いますが、就労指導などが厳しくなるかもしれませんね。
あるいは、この金、本当に生活保護費からコツコツ貯めたのかな?何か隠れて仕事をしているんじゃないか?何らかの方法で借金をしたんじゃないか?なども疑われるでしょう。
私がケースワーカーでも絶対不自然だなって思いますね。

色々払ってでも今より安い家賃のところに住むっていう状況もよく分からないですが、例えばうるさい隣人がいるとかですかね。
私の知っている実際のモデルだと、精神障害者の方が隣人騒音で転居したい旨を訴え続けて一年で、ようやく許可がおりたみたいです。

このように、引っ越しもそんなに甘いものじゃありません。
私が受給している時に引っ越しなんて考えられなかったですね。
ですから「よーし、オレも生活保護になってタダでいいところに引っ越して、家電も色々買ってもらって、いい暮らしするぞー」なんて現実的じゃないよってことです。
家電を買うというのも正当な理由がいります。単純に新しいものにしたいなんて通りません。

ちなみに補足なんですが敷金礼金もBなら上限はありますが出ます。
しかし礼金については自治体によって見解が分かれるみたいですね。
礼金って物件に住むために必要というより、お礼の意味合いが強いからって理由らしいです。これは自治体ガチャですね。

まぁ何にせよ、あなたが生活保護になったからといってこの制度の恩恵が受けられるかはかなり微妙なところだし、実際に今これを読んでいるあなたもそう思ったのではないでしょうか?
今回は生活保護の引っ越しについてのお話でした。

完(2/2)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?