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【レビュー】 漫画 『ねえ、ぴよちゃん』

地元紙に連載中の4コマ漫画『ねえ、ぴよちゃん』(青沼貴子)に癒される。

主人公の天真爛漫な小学生ぴよちゃんと、強くて優しい飼い猫の又吉をはじめ、個性的な家族や友人たちとのほのぼのしたエピソードが描かれている。
中でも好きなのは、時々登場する神社の宮司と野良猫のハチのやり取りだ。

神社の軒下に住みついたハチに、強面の宮司は一見無関心を装う。
しかし実は、下に敷く段ボールを新調してあげようとしたり、蚊取り線香を焚いてあげたりして、何かと気にかけている。
一方ハチは、そうした行為を逆に自分を追い出そうとしていると誤解して、宮司を警戒する。
そのすれ違い具合が面白い。

しかしある日の漫画で、風邪をこじらせた宮司を心配そうに窓から様子を伺うハチの様子が描かれていた。
ついにハチに宮司の思いが届きはじめたかと、こちらまで嬉しくなった。

慌ただしい朝に、一時のほっこりした気持ちを与えてくれるストーリーをこれからも楽しみにしている。

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