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奈良の旅

急遽パートタイムワーカーとして社会復帰することになった、最後の週末…前々から決めていた比叡山延暦寺でパワーをもらいと空海展を鑑賞し、旧友が経営するホテルに泊まらせてもらいました。また、コロナ禍、1番辛かった北京時代に、オンラインで知り合った尊敬するにお友達お2人にお会いして、明日香村を訪れたことで、パワーを満タンにチャージすることができました。

行動を重ねたからこそ現実化、全ての巡り合わせに驚きをもって感謝しています。

そもそも、この旅の計画は、コロナ禍になったばかりの2020年3月に遡ります。旧友Tちゃんがホテルをオープンするけれど、コロナで集客が見込めないので、前売り宿泊券で資金繰りを繋ぎたいから宿泊券を購入して欲しいというFacebook投稿を見かけて、微力ながら拡散したところ、長期滞在先を探していた旧友Dちゃんがそれを見つけて、繋いで欲しいと言われ、メッセンジャーで2人を繋いだ所からはじまっています。

当時、ママはまだ元気で、エグシブ会員になって半年程度、私たちが北京に引っ越す前に旅行に行こうと言っていましたが、限られた日数の中で、京都エグシブに泊まることになり、Tちゃんの奈良のホテルには宿泊できず、勤め人の夫はいつ行けるか分からない前売り券の購入には消極的で、私は何もできませんでした。

北京駐在中の3年間にママは亡くなり、私もママと同じ病気になり、人生はいつ幕を閉じるか分からないということを思い知りました。病気の発見から治療完了までは以前ブログに記録しました。

『乳がん・発見から治療を振り返って』
https://note.com/seikatsu_no_chie/n/n0ffe753148f2

昨年12月に治療を終え、心機一転、縁あって年初1月に購入した大人のOFFで、空海展が4〜6月に奈良国立博物館で開催されることを知りました。

空海展
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202404_kukai/』

自然な流れで、奈良のTちゃんのホテルに宿泊して、空海展をみて、快気祝いをしようと心に決めました。会期中に家族と来るのは難しいので、最初はTちゃんと共通の友人と一緒に行こうと思っていました。でも、5年ぶりの連絡になり、メッセンジャーの返信がなく、場合によっては1人でも行くつもりで5月最後の金曜日と決めて、4月はじめにTちゃんに連絡しました。

その後、ほぼ一人旅確定の話を友人にしたら、比叡山延暦寺がパワースポットらしいよっという話になり、旅の計画に延暦寺も加わりました。それが4月下旬。その後、紆余曲折しつつも、5月31日の週末に奈良に行くことは一度もぶれず、準備として、私が1番好きな三島由紀夫の小説『豊饒の海』を読みはじめました。一部映画にもなった輪廻転生の話です。

この話、行動する人の魂の輪廻とそれを観察する主人公の心の動きを描いた作品で、行動する人(大正から昭和にかけて3人)は自分の魂のミッションの為に20歳になる前に命を落とします。第1巻『春の雪』で、最初の行動する人が20歳で亡くなる前に親友である主人公に書き残した夢日記を手掛かりに、観察する人である主人公はその魂に寄り添うように、長生きをして、彼・彼女を見守り続けます。第3巻『暁の寺』は阿頼耶識についても大変詳しく記述があり、空海展を観る前に改めて読みかえしました。

第3巻における主人公は47歳。初めて豊穣の海を読んだ時は私はまだ10代で、20歳にならずに夭折する行動する人の目線で読んでいましたが、いつの間にか第3巻の主人公と同じ年齢に達していました。

奈良の旅には、幼稚園年長さんから知る旧友Mちゃんが最終的には付き合ってくれ、大学卒業して間もない頃に留学先で知り合った友人のホテルに泊まりました。

また、オンラインで知り合ったお友達と初めてリアルにお会いして、空気を伝ってくる情報量の多さに圧倒されました。

留学時代の旧友とは約20年ぶりに会いましたが、私のことを、相変わらずで、全然変わってない、っと連発。自分では相当変わったつもりでいたのですが、どうやら全然変わっていなかったみたいで…歳ばっかりとって、成長してないのかな?っと思ったり。取り敢えず、私と会うことでパワーを貰った!っと感謝してくれたので、ヨシということにします。また、豊穣の海の素晴らしさをリアル初対面お友達に力説する私に、10代の頃の私に、同じ熱量で薦められて読んだんだけど…っと旧友Mちゃん。


空海展で大日如来や曼荼羅の数々を鑑賞し、自分を取り巻く宇宙の摂理と深い愛を、また2日目はオンラインで知り合ったお友達に幼馴染も一緒に明日香村をご案内頂き、時空を超えた人間の魂と宇宙の関係に思いを馳せました。

あと何年生きるか分かりませんが、トコトン自分であることを楽しんで生きようと、改めて英気を養う旅になりました。ご一緒させて頂いた皆さま、ありがとうございました!

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