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飛鳥IIクルーズ🚢(乗船2日目)

船上で迎えた最初の朝。雲が朝日にかかっていて何だかもどかしい。

洋食の気分だったので、11階のリドガーデンで朝食。
オムレツの火入れ加減のクオリティの高さとイルカの可愛らしさに感銘をうけ、家族でいつか一緒に乗船したいと思った。

朝からソフトクリーム🍦。濃厚で美味、珈琲とよく合う。朝から至福。

快晴のもと清水港に入港。ただ、強風のため、着岸に時間がかかる。

海と太陽

清水港でお迎えしてくれたマスコット『シズラ』くん。

シズラくん

2日目は幾つかご提案頂いたオプションツアーから、久遠寺という名前に惹かれ、身延山久遠寺ツアーに参加。

久遠という言葉が年初から心にひっかかっている。
久遠: 仏語。 久しく遠いこと。 現在からみて遠い過去、または遠い未来。 無窮。

三島由紀夫の処女作『花ざかりの森』の中で素敵な使い方だなぁ、っと心に留めていた際に、知人から久遠チョコレートというチョコレートを紹介された。

久遠チョコレートHP

東洋経済記事
『「久遠チョコレート」はなぜ人気となったのか「SDGs」に取り組み、スタッフの7割が障害者』


久遠寺

母方のお寺は日蓮宗。玉さまも日蓮宗。身延山久遠寺は日蓮宗の総本山。ご縁を感じる。

龍がたくさん

久遠寺の大変偉いお坊さま自ら、大変に気さくに本堂から隅々までご案内下さり、ご説明下さった。中でも印象深かったのは、本堂外陣に描かれた加山又造画伯による天井画『墨龍』。天井11メートル四方に描かれた眼光鋭い中国では皇帝にのみ許された五本指の龍。今年は辰年だけに、一層感慨深く、またまたパワーを頂いた。その後、本堂で躍動感あふれるお経を唱えて下さった。お経を唱える声の深さ、振動、あまりの音楽性にも圧倒される。十界の大曼荼羅も特別に近くまでよって肉眼でお見せ頂く。

身延山久遠寺『墨龍』についてのHP

香山又三作『墨龍』


その後、宿坊『覚林坊』にて精進料理の昼食。どれもこれも、湯葉やお豆、お野菜をふんだんに使った優しいお味で、どのお料理もベジタリアンになりかけの娘に食べさせたい内容だった。

『覚林坊』HP
https://kakurinbo.jp/

覚林坊の昼食・精進料理

昼食のお席は、一人でツアーに参加している方たちと同じお席になった。リピーターの方が多いことが分かる。そして、リピーターになる気持ちもよく分かった。

久遠寺の桜

身延山久遠寺は桜の名所でもある。

満開前の桜が青空に映える

ランチの際に、玉さまのお衣装の展示について話題になった。私はまだ見に行っていなかったので、船に戻るとすぐに足を運んだ。

玉さまのお衣装の展示

左上、助六縁江戸桜、三浦屋揚巻、朱織物裾山水墨絵伊達傾城掛け
左下、檀浦兜軍記、遊君阿古屋、浅葱繻子地孔雀俎板帯
中央上、檀浦兜軍記、遊君阿古屋、かつら
真ん中、檀浦兜軍記、遊君阿古屋、
    紫紺地織物裾白繻子蝶に牡丹御簾縫房付伊達傾城掛け
中央下、船弁慶、静御前、金銀八ツ変わり垂桜唐織
右上、檀浦兜軍記、遊君阿古屋、
   紫紺地織物裾共二枚附付赤縮緬麻の葉縫い伊達傾城胴抜き
右下、平家の武将悪七兵衛景清の恋人、遊女阿古屋の玉さま

重厚なお衣装の重みにずっしりと重くなりながらも、2日目の夜は、いよいよ玉さまの『傾城』のお舞台、昨日以上に早めに並ばなければならないために、お夕食前にお着物に着替え、夕食会場へ向かった。


2日目のお夕食

2日目のお夕食は茅乃舎さんとコラボの和食。どれもこれも、季節感と海の滋養溢れるお味で、舌鼓。デザートの飛鳥最中は苺入り。


2日目のステージ

1日目に続き、またもやステージ左奥の最前列のお席をゲット。3メートルの至近距離で、美しい玉さまの向上の声のはりに胸が高鳴り、『傾城』の踊り、とりわけ、その手の動きの美しさに目を奪われる。

一応、ツーショット…(笑)

口上では、海にまつわるお話。重いお衣装を着けて舞台に立つため、オフの際には、南の島に行き、魚のように海のなかで関節をほぐしているそう。続いて、クルーズ船にまつわるお話、マリア・カラスとオナシスのロマンス、スウェーデンからアメリカ・ハリウッドに渡ったグレダ・ガルボのお話など。最後に『傾城』のお衣装についてのご説明。2021年の大阪松竹座のために新調された、紫の孔雀の打掛と、雪持柳に白鷺の打掛をお召しになられるとのこと。最後に4月の歌舞伎座についても告知された。有難いことに、お友達に頼まれ、既にチケットを抑えおり、また来月も、玉さまと、同じ空間で過ごすお約束ができていることに深く感謝。

22時からは2夜連続で邦楽演奏会。2日目は長唄の名曲『京鹿子娘道成寺』。1日目の『藤娘』しかり、『京鹿子道成寺』も花道から登場する玉さまのDVDを何度観たことか…美しい調べに興奮冷めやらぬまま床に就く。


飛鳥IIクルーズ🚢(最終日下船)につづく。








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