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アレルギー激ヤバMAX(豆乳は死)

幼少期からアレルギー体質で生の海鮮がほとんど食べられなかった。特にホタテは一番ダメで、北海道限定海鮮じゃがりこのホタテ味でがっつり蕁麻疹が出た。両親は「ほんとにホタテエキス入ってるんだ~」と人をリトマス試験紙みたいにして感心していた。
他にも豆腐・生卵・メロンなどでも蕁麻疹が出たことがあるらしい。だからか母親はあまり気にせずに「体調悪かったのかな~」「季節の変わり目だからね~」といった感じで、私のほうも「ブツブツ出たわ」くらいの認識だったため、あまりアレルギーに考慮して生きることもなかった。
 
小学生の時に、父の部下だった女性と家族で寿司を食べに行った時、私はほとんど食べられなかったのだが、彼女は「大きくなったら食べれるようになるよ~私もそうだったし!」と言ってくれた。彼女の言葉は私にとって結構な希望で、みんながおいしいって言ってる寿司を大人になったら食べれるようになるんだと幼少の私はワクワクしていた。
その言葉の通り、二十歳を越えたあたりで急に生魚が食べられるようになった。過去の私を知ってる人は、今モリモリ刺身を食べる私を見て、「違う世界線に来たみたい」と言っていた。人を小さいパラレルワールドのはじまりにするんじゃないよ。
ちなみに後から聞くと、父の部下だったその女性はかなりの偏食家で、ほとんどケーキしか食べないらしい。そんなやつが食べ物のアドバイスをするな。でもありがとう。希望でしたし、事実でした。
アレルギー持ちの先輩談では、どうやら体の容積が大きくなったことでアレルギーも薄まっているだけなのではないか、ということらしい。量には気を付けなければだけど、食べられるだけで天国だ。
 
そんなアレルギー遍歴を持つ私だが、海鮮が食べれるようになったのと同時期くらいにリンゴを食べると喉がかゆくなるようになった。アレルギーの等価交換だと思って笑っていたが、どんどん桃や梨、調子が悪いときはナスやキュウリなども蕁麻疹がでるようになってきた。全然等価じゃない。
上京して私が北海道出身だと話した時、ある人に「じゃあリンゴアレルギーだったりします?」と言われて驚いた。なんでも彼が言うには、北海道によく生えている白樺の花粉症を持っている人はリンゴアレルギーも発症しやすいのだとか。確かに身の回りでも大人になってからリンゴアレルギーになった道民が何人かいたので、なるほどなと思った。
まあ、火を通したり冷凍したりしたら食べれるし、とここにきても楽観的に考えていて、さらには普通に生のも食べていた。口の周りが腫れて見た目が悪くなるのと普通に心配されるので、家でこっそり食べるだけだが。ただ、年々結構まずいなというくらいの腫れになっていたので、泣く泣くリンゴと桃は控えていた。
 
「25過ぎたら太る」って言葉はかなり本当で、別に運動もしたくない私は安易に「豆乳だろ」と言って、豆乳を買って飲んでいた。が、なんだか苦しい。
はじめは全然気づかなかったのだが、直近5時間くらいのなかで豆乳しか接種していない瞬間があったのでわかった。
慌てて調べると、国民生活センター発信の「豆乳等によるアレルギーについて-花粉症(カバノキ科花粉症)の方はご注意を-」(https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131205_1.html)という記事を見つけた。内容はタイトルの通りで、「カバノキ科(ハンノキ科ともいう。白樺とかがそう)の花粉症の方やりんご、ももを食べて喉がかゆくなる方は、今後豆乳による口腔アレルギーを発症する可能性がありますので、注意が必要です。」と書かれていた。
症状としては、かゆみや蕁麻疹ではなく、呼吸器の鈍り、機能が半分くらいになっているなという感覚が大きい。だから当然酸素が足りずに咳がかなり出る。普通の咳ではなく、「ヒュー、ゴーッ」といった空咳に似た感じで、私のは「ヘーッ、ホーッ」と聞こえるためへーほー咳と相性を付けて可愛がっていたが、周りの人からはかなり嫌われた。
 
そんなこんなで一度アレルギー検査をしてみようと、いつも行っていたヤブ医者に相談した所、「ウチでもできるから」と勝手に採血されてアレルギー検査がはじまった。
そこの医者は看護師さんに「お前!!!!!」と待合室に聞こえるまでのクソデカ声で怒鳴るのと、治療方針を全然明らかにしてくれなかったので1年半ほど通ったけど今は変えた。
でもアレルギーの方でも全然話とか聞いてくれなくて、「白樺の~豆乳が~」みたいな話をしても、「ハイハイ、ネットの話でしょ。そんなのないから。豆腐のアレルギー出てないでしょ?薬出さないから」とマジでなにもしてくれなかった。正直恨んでる。もっとはやく変えればよかった。皆さんもお医者さんに違和感があるときはすぐに他の病院に行ってね!
 
最近、美味しい枝豆を送ってもらって食べたら、それも苦しくなった。同じ日、中華屋で担々麺と海鮮焼きそばを食べた時も苦しくなったのだが、使ってる食材が多すぎて何がダメだったのか全く特定できなかった(後日担々麺に入っていたナッツ?だったんじゃないかとわかる)。
なのでここ1週間くらいは、体調不良もあったのか結果として2/3くらいの割合で食後に具合が悪くなってしまっていた。と、そんな中での出来事。本題はここから。もう既に長い。
 

9月1日から、セブンで新しくカプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲッティの冷凍バージョンが出た。これがすごい。毎食これでもいいくらい。シンプルだけど濃厚で美味しい。大好き。発売からもう4回は食べた。ハイペース。
出社して、ランチにそれだけだと足りないから、同じく大好きなジャガイモとタコとブロッコリーの小さいサラダを買って食べた。途中で、これ枝豆入ってたっけ、となったが、正直枝豆で苦しくなったの忘れるくらい最近のアレルギーはひどかったので、全然気にせず食べた。お昼休みが終わって15分後、咳が始まった。

やばいな、結構今日のは重めだな、とは思ったが、別に耐えられるし、仕事も積みあがっていたので気にせずに仕事していた。途中で優しいお姉さんが「喘息ですよね?私クスリありますよ」と持ってきてくれて、あれ?やばいかも?と初めて思った。この時期に咳してるのまずすぎる。周りの人も引いた目でこっちを見ていた。
流石にダメかと思って、上司に「病院行こうと思うので中抜けしまーす」と言おうとしたら、声がでなかった。なんとか伝えて、会社の近所にある町医者に行ったら、即座に点滴をされた。「これ効かなかったら大きい病院に搬送ねー」と先生に言われて、あ、本当にまずいヤツだ、となった。でも点滴されることもこの年になって中々ないし、病院ズ・ハイでこっそり点滴の写真を撮った。何やってんだ、マジで。
 
2時間くらい点滴をして(なんか全然落ちなかった)、咳もだいぶ収まったので、その日は搬送されることはなかった。あまりに点滴に時間がかかったので、先生も「それ、全部やらなくてもいいよ」とか言い始めて、「残り捨てる?」みたいな話になっていた。看護師さんがなぜか熱意に燃えて、「私が絶対全部入れきります」と、私の腕に刺さってる針の角度を調整しながらなんとか入れきってくれた。
 
そこの病院の先生はかなりいい先生で、「僕は不勉強だったんだけど……」と医学書を開きながら、ハンノキ(白樺)アレルギーについて話してくれた。
ハンノキのアレルギー成分にタンパク質の構造が似ているものが反応するらしい。大きく言うと、
 
・リンゴ、モモなどのバラ科の果物、
・豆乳を主とした大豆製品
・ナッツ(ヘーゼルナッツ、ピーナッツ)
・セロリ、ニンジン
 
上から順番に全身症状がでやすいものとのこと。大きく分けたが、大豆製品の中でアナフィラキシーのリスクが高いものは以下だ。

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これは先生が医学書のコピーをくれた。ありがたすぎる。前のヤブ医者は本当に見習ってくれ。ちなみにアナフィラキシーというのは、激しい呼吸困難及び、2種類のアレルギー反応が重なった状態を呼ぶらしい。「呼吸不全」「蕁麻疹など皮膚への症状」「循環器症状(血圧低下など)」「消化器症状(腹痛、下痢など)」の中から2つ、世界一嫌な2種チョイス盛だ。今回は大丈夫だったが、少し間違うとアナフィラキシーだったし、搬送だった。後程普通にお腹も壊したのでもしかしたら…とも思っている。
 
改めて実感したのは、「体の不調度合は自分ではわかりづらい」「知識は体を守る」だ。本当に花粉症持っている人は、これ読んで周りの人にも話してほしい。私は最初豆乳がアレルゲンってことに辿り着くまで大変だったし、「ま、大丈夫だろ」みたいな感じで過ごしていたらいつか本当に呼吸不全で死んでいたかもしれない。
私とご飯を食べに行くときは気を使わなくて大丈夫です。幸いなことに自分で避けられそうなものばかりなので。ただ精進料理とかはだめかも~残念。
 

無駄話が多くてかなり長くなってしまい、正直ちょっと後悔している。だってめっちゃ真面目な話だし。でも本題はここから!みたいな後に、みんなカプリチョーザのトマトパスタ食べた?みたいな話はじまるのヤバいな…。

おわり!




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