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4/16の小田原市議会での違和感:やはり小田原市文化部は文化庁を欺いているのでは

清閑亭問題が、小田原市議会厚生文教常任委員会でとりあげられました。2時間以上ありますが、こちらで内容が公開されています。ついに市議会にまで認知頂けるようになりました。「紛糾」と呼んでよいほどに、委員の方々から小田原市文化部文化政策課に対する追及が行われました。

内容を見ると違和感のある点が複数あります。まず、私達には小田原市文化部が文化庁と史跡小田原城跡調査・整備委員会を欺いているようにしか思えません。

委員の方々から、公募提案時には禁止とされていた、史跡上への増設を後から認めたのか。という質問が繰り返されました。小田原市の文化部文化政策課は「小田原ならではの魅力的なサービスを提供するために火気の利用が必要だった。」「主屋から火気を切り離すために増築が必要だった。」という説明に終始していました。

小田原市は令和4年に文化庁及び、史跡小田原城跡調査・整備委員会に対して、厨房棟及びトイレの増設許可を得る際に、以下が含まれる「史跡小田原城跡保存活用計画について」、という資料を提出しています。

・土塁上からの清閑亭建物等の撤去・移転は今後とも求めない。
・史跡の保存や景観に影響のない範囲で、建物等の改修を図るものとする。
・史跡や登録有形文化財の価値を保存しながら活用することは推奨するが、清閑亭の利 活用のため、史跡の保存等文化財の保存を犠牲にするような「清閑亭の利活用ありき、史跡等の現状変更ありき」の建物等の改修等は一切認めないこととする。

史跡小田原城跡保存活用計画について P182

「清閑亭の利活用ありき、史跡等の現状変更ありき」の建物等の改修等は一切認めないこととする。
と明確に記載されています。

小田原市の文化部文化政策課の「魅力的な事業展開のためには直火を利用したほうがおもてなしの幅が広がる」という説明は、「清閑亭の利活用ありき」の増築になるのではないでしょうか。文化庁及び史跡小田原城跡調査・整備委員会に対して申請した内容とは異なります。

それにしても、他の8社以上からカフェやワークスペースなどの火気の利用や増設を伴わない提案があり、城戸委員から指摘があったように、小田原名物の蒲鉾や海鮮だったら、そもそも火気の利用なんて必要なかったはずです。なぜ、文化庁と史跡小田原城跡調査・整備委員会を欺いてまで、火力を必要とする「水炊き」にすることを、増設工事を避けることより優先したのでしょうか。

その他、関連する記事はこちらの通りです。



「清閑亭問題」は小田原市の守屋市長肝入と言われる文化財利活用プロジェクトに対して、小田原市による文化財の利権化、私物化の疑いを持ち、積極的な調査と情報発信を行っています。

また、オンライン署名サイトにて署名の呼びかけを開始しました。ご賛同頂ける方は氏名は非開示、無料で署名をお願いいたします。


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