小田原市文化部文化財課が提出した資料は文化庁を欺いていませんか?
情報公開請求により、小田原市文化部が、小田原市と神奈川県の教育委員会を通じて、文化庁に提出した文書を入手しました。小田原市文化部が、小田原市文化部が文化庁に対して正確かつ十分な情報を提供しておらず、文化庁を欺いている可能性が高いと考えています。文化庁も事後の確認はされていないようです。「文化庁の許可を通すだけ通して後は好き勝手やっている」ように私達の目からは見えています。
問題点は以下の2点です。
増設工事はやむおえない
景観への配慮
1.増設工事はやむおえない
文化財を維持管理するための代替案はいくらでもありました。
以前の清閑亭は年間のべ3万人以上が利用しており、現在JSフードシステム社が徴収している550円の施設管理費をとれば、十分に運用できるはずでした。運用コストを下げれば330円でも大丈夫かもしれません。史跡と文化財の保護を最優先に考えるのであれば、それが一番良い選択肢だったはずです。
また、公募提案により9社からの提案があり、提案条件で増設が禁止とされていましたため、少なくともJSフードシステム社以外の8社もの代替案があったはずです。 また、JSフードシステム社自身も、IHを母屋で利用する計画であったと報道されています。
このような理由で文化庁が増設を認めることは絶対にないでしょう。
2.景観への配慮
文書の中には、調理室、トイレ、雨樋の設置に関して、「景観に配慮する外観とするものであり、影響を最小限に抑えるものになっています」と記載されています。実態は「コストを最小限に抑えるもの」になっています。サイディングの外壁、ステンレスの排気フードがむき出し、金属の屋根。近隣が騒音と悪臭に悩まされるような設備。
本当に景観に配慮する気があるのであれば、最低でも、瓦屋根、モルタル塗りの壁、塗装がされた排気口とすべきでしょう。まさか文化庁もこれほどまでにも、景観を損ねる厨房が建設されるとは思っていなかったのではないでしょうか。
景観については、上記の写真を元に、Xで投票も行いました。
文化庁に提出された文書はこちらとなります。
こちらが添付されていた詳細資料になります。
このようなことも記載されています。残念ながら、原状回復が本当にできるのかには疑問が残り、美しかった裏庭は壊され、景観には明らかに悪影響があり、清閑亭の利活用ありきの、事業者であるJSフードシステム社の経済的利益を創出することが最優先にされているように見えます。
「清閑亭問題」は小田原市の守屋前市長肝入と言われ、JSフードシステム社が運営する文化財利活用プロジェクトに対して調査と情報発信を行っています。
また、オンライン署名サイトにて署名の呼びかけを開始しました。ご賛同頂ける方は氏名は非開示、無料で署名をお願いいたします。
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