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清閑亭土塁上の工事:文化庁による協議と指導の実態は?

文化財の保護と、特に国指定史跡後である清閑亭土塁の保護が、清閑亭問題における極めて重要なポイントとなっています。

先日、清閑亭よりタウンニュースに意見広告が出されました。おそらく運営会社であるJSフードシステム社と、小田原市とで確認の上で出されたものだと考えられます。その中に、下記のような記載があります。

■文化財、史跡の保護について
小田原市を通して文化庁と協議し、その指導のもと増築部分である調理棟などの工事を進めました。

タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版公開:2024年4月6日より

本当に文化庁の指導の元で、このような工事が進められたのでしょうか?

厨房は土塁の表層を25センチ掘り、コンクリートの基礎を打ち込んだ現代的な構造物となっている。10年間の事業終了後に市に譲渡され、将来的な撤去費用に公金が投じられることになる。

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2024年4月8日(月) 20:25
国指定史跡である清閑亭土塁での掘削
国指定史跡である清閑亭土塁での掘削
国指定史跡である清閑亭土塁上に建てられた厨房棟
国指定史跡である清閑亭土塁上に建てられた厨房棟

本当にこのような理由で、文化庁が土塁の表層を25センチ掘り、コンクリートの基礎を打ち込むようなことを認めたのでしょうか。

しかし、当初は電磁誘導加熱(IH)コンロを使って主屋内で調理するとしていたこの業者は、選定後に計画を変更し、市に厨房の増築を認めるよう要請。業者側は神奈川新聞社の取材に「IHでは水炊き料理の火力が足りない。ガス火を使うので主屋の外側に厨房が必要だった」と説明している。

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2024年4月8日(月) 20:25

現状、私達の方で確認できているのは、こちらの文書が、神奈川県を通じて文化庁に提出されたということだけです。文化庁への情報紹介、問い合わせを進めてみたいと思います。



「清閑亭問題」は小田原市の守屋市長肝入と言われる文化財利活用プロジェクトに対して、小田原市による文化財の利権化、私物化の疑いを持ち、積極的な調査と情報発信を行っています。

また、オンライン署名サイトにて署名の呼びかけを開始しました。ご賛同頂ける方は氏名は非開示、無料で署名をお願いいたします。


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