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苦節を乗り越える

 私が清華苑に調理員として勤務して23年が過ぎようとしています。その間には、様々な喜び、苦労、経験、感動がありました。春夏の早い時間の出勤時に目にした朝焼け、秋風の凍りつく様な真っ暗な寒さの中でひときわ綺麗に輝いていた星、ひとりで朝食の準備に取りかかるのはたいへんな重責でした。そして昼食、夕食とご利用者に安心と安全なお食事を提供させて頂くことをモットーとして、調理スタッフ全員が同じ想いを共有しながら頑張っています。

 今年に入り、ご利用者のH様が百才を迎えられました。お祝いの言葉をお掛けした時、H様が
「ここの食事はどれもおいしいから元気でいられる」
とおっしゃいました。

 私は頭の下がる想いと感謝の気持ちでいっぱいでした。故郷の施設で元気に過ごしている私の母も丁度百才で想いもひとしおでした。
 ご利用者が退所された後、ご家族から心あたたまる感謝のお手紙やお言葉を頂いたり、職員の方々が検食カードに書かれた文面などはどれも心に響く力強い言葉で、それらは全て心の支えとなり、心満たされる想いになります。

 これからも前向きな気持ちで仕事に取り組んでいきたい、職員同士がお互いを想いやる心溢れる職場でありたいと願っています。

老人保健施設 清華苑養力センター
調理員 坂井明美


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