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ご利用者のハートをロックする!

 私は入職前からギターを趣味としており、いつかご利用者の前で披露したいと思っていました。その話しを時々、私と同じ趣味を持つ上長に話をし、「いつか出来たら良いな」と話しに花を咲かせるのでした。

 養力センターでは、毎年4月にご利用者のお花見イベントとして「華の宴」を開催しています。例年通りであれば外部の方に依頼しご利用者の方々にお花見と一緒に催し物を楽しんでいただくのですが、新型コロナウイルスの影響で外部の方の参加が出来なくなってしまいました。

 そんな中、上長より「私たちでご利用者たちに演奏してみないか」とお誘いを頂きました。私は二つ返事で了承し練習に打ち込むのでした。

 そして本番当日を迎え演奏を始めます。演奏中にご利用者を見てみると、普段は硬い表情をされる方も和らいでいたり、寝たきりのご利用者も演奏を聴き手でリズムを取ってくださったりと、普段介護の現場では見ることが出来ないご利用者の表情を見ることが出来ました。

 イベントが無事に終わり、翌日普段通り現場で働いているとご利用者より「演奏とても良かったよ」「またやって頂戴ね」など様々な声を頂きました。このことから、ご利用者に喜んでいただき、演奏して本当に良かったなと思い幸せに感じました。

 自分がやりたいと思った事を伝えると、上長も考えてくださり、最終的には職場全体が動いて下さる。清華苑はご利用者の事はもちろんですが、職員一人一人の事を大事に見てくれているんだなと改めて実感し、今日も幸せを感じつつ働いています。

老人保健施設 清華苑養力センター
定本勇紀


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