【中学生でも分かる】Gitの基本とコマンド
こんにちは!アメリカ・シリコンバレー在住のSeikaです😊
プログラミングをしていると、「Git」という言葉を耳にすると思います。
今回はGitの基本的な内容とそのコマンド(コンピュータへの指示)を中学生にも分かるようにまとめてみました。
(2023年10月11日公開)
1.Gitってなに?
Gitは、分散型バージョン管理システムの一つで、コードの変更履歴を効率よく追跡・管理するためのツールです。
ソフトウェア開発では、コードが頻繁に変更され、それをどのように管理するかが重要になります。
Gitは、これを支援してくれる強力なシステムであり、多くの開発者や企業に広く利用されています。
2.Gitの主な用語
リポジトリ (Repository)
コードやファイルの保存場所。
この中には、ファイルのすべての変更履歴が含まれています。リモートリポジトリ (Remote Repository)
インターネット上またはネットワーク上のどこかに存在する、プロジェクトのデータを保管している場所。
チームメンバー全員が変更を共有する場で、ここで変更が合流され、最終的なプロジェクトが形作られていきます。ローカルリポジトリ (Local Repository)
コンピュータ上に存在するプロジェクトのデータのコピー。
直接コードを編集して作業する場所で、これによりオフラインでも作業ができます。コミット (Commit)
コードに加えた変更を保存する行為。
一つのコミットは、一つの変更履歴となります。ブランチ (Branch)
Branchとは枝のこと。
ここでは同じコードベースから枝分かれした開発ラインの意味になります。
例えば、新しい機能を追加する際、メインのコード(通常はmainブランチ)を変更せずに開発を進めることができます。
作業が完了し、テストが無事に通れば、そのブランチをmainブランチにマージ(統合)して、新しい機能や修正を取り入れます。
3.Gitの基本的な流れ
リポジトリの作成またはクローン
新しいプロジェクトを始めるか、既存のプロジェクトをコピーする。コードを編集
おもしろいアプリを作るためにコードを書く。ステージング
変更したコードをコミットする準備。コミット
変更をリポジトリに保存します。プッシュ
ローカルでの変更をオンラインのリポジトリにアップロードします。プル
チームメイトの変更をローカルのリポジトリにダウンロードします。
4.Gitの基本的なコマンド
実際のコマンドを見てみましょう!
1.リポジトリの初期化
git init
プロジェクトディレクトリをGitリポジトリとして初期化します。
2.リポジトリのクローン
git clone [URL]
既存のリポジトリをクローン(コピー)します。
3.ファイルのステージング
git add [ファイル名]
git add .
ファイルをステージングエリアに追加し、コミットを待機させます。
※ステージングエリア→コミットを作成する準備ができているファイルが置かれる場所のこと。
4.コミットの作成
git commit -m "[コミットメッセージ]"
ステージングエリアに追加された変更をローカルリポジトリにコミット(保存)します。
5.ワーキングディレクトリの状態を表示
git status
ワーキングディレクトリの状態(変更されたファイル、ステージされたファイルなど)を表示します。
6.コミット履歴の表示
git log
コミットの履歴を表示します。
7.リモートリポジトリから変更を取得し、ローカルリポジトリを更新
git pull [リモート名] [ブランチ名]
リモートリポジトリから変更をフェッチし、ローカルリポジトリを更新します。
※フェッチ→リモートリポジトリのデータをローカルに取得する操作
8.ローカルリポジトリの変更をリモートリポジトリにプッシュ
git push [リモート名] [ブランチ名]
ローカルリポジトリの変更をリモートリポジトリにアップロードします。
9.利用可能なブランチを表示
git branch
利用可能なブランチをリストアップします。
10.ブランチの切り替え
git checkout [ブランチ名]
指定したブランチに切り替えます。
11.新しいブランチを作成して切り替える
git checkout -b [新しいブランチ名]
新しいブランチを作成し、そのブランチに切り替えます。
12.ブランチのマージ
git merge [ブランチ名]
指定したブランチを現在のブランチにマージ(統合)します。
13.ブランチの削除
git branch -d [ブランチ名]
指定したブランチを削除します。
プログラミングの裏方ツール、Gitについてまとめました。
Gitを使えば、コードの変更履歴をしっかりと追跡でき、もしミスがあっても前の状態に戻すことができます。
また、チームで開発をしている場合、メンバーみんなのコードを上手く組み合わせるのにも役立ちます。
GitとGitHubを効果的に利用することで、エラーが生じた時も安全に対処できますよ。
GitHubについては、以前にまとめた内容もありますので、ぜひそちらも合わせてお読みくださいね。
それでは今回は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう!
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