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立耕師とのご奉公を振り返り

1ヶ月近く同じ部屋で寝起きし、朝から晩まで一緒に過ごした北崎立耕師が先に日本へ向けて出発しました。昨日の午後、空港へお見送りしました。

前回、思っていたのとは違う、バスもトイレも他のお客さんと共同、ダブルベッドだけギリギリ入る小さな部屋で、そこに立耕師と一緒に寝ることになってしまい、大失敗しました(笑)。

その部屋に、立耕師が帰った後、一人で寝たのですが、とても寂しく感じました。珍道中でしたが、1ヶ月もずっと動かず一緒にいることはなかったので、貴重な時間でした。

団参の皆さまは今夜が最終日、無事にお過ごしいただければありがたいです。無事の帰国、帰山を心から祈念しています。

ロサンゼルス組親会場から資料を持ってきました。廃棄する予定のものでしたが、その中に「ハワイ別院通信」という寺報のような体裁の資料もありました。往時の活発な活動が掲載されていました。

毎日、長々と書いてきて、読んでくださる方々には申し訳ありませんでした。私の友人たちも「文章が長すぎる!」と言っていますが、留守をお願いしている皆さまに少しでも日々のご奉公をお伝えできればと思い、フラフラしながら書いてきました。誤字脱字もあり、失礼しました。

1955年、昭和30年、妙深寺の初代日博上人は梶本日颯上人の随伴でブラジルに渡航されました。約3ヶ月間のご奉公の様子は名著『コーヒーの壺』として発刊されました。多くの人に読まれなくても、50年後、私のような人間が1ページ1ページ食い入るように読み、ご奉公の様子を想像し、胸を踊らせることもあります。多くの人に読んでいただけなくても、たった1人でも本気で読んでくれる人が現れれば、甲斐があると思っています。

この1ヶ月の記録を添削しながら、ゆっくり報告書を書いています。こうした資料が将来のご弘通ご奉公に少しでも役立てばと願っています。

歴史を振り返れば、名君や名将や名宰相が現れては新しい時代を切り拓き、暴君や愚将や姦臣が現れては国や組織を衰退させています。その興亡は人類の歩みに海の砂の数ほど記録されています。

「宇宙誕生以来、真実は負けたことがない」という真理。この真理は歴史を俯瞰して見なければ発見できません。発見した人は、目先の損得ではなく、果報を減らさないように努め、中継ぎとしての生き方を貫くようになるのだと思います。

悪いことをしようと思って悪いことをしている人は少ないものです。「全ての悪弊は善意より起こる」という言葉のとおり、よほどの「視点」や「軸」がなければ、何が良くて、何が悪いのかなど、本人には分からないものです。

開導聖人がお示しのとおり、衰退期が訪れることもあるし、バラバラになろうとする時もあるのだと思いますが、それでも本当に大切で御本意にかなうご奉公を積み重ねてゆくしかありません。でき得るならば、恣意を離れて、発展に寄与できる道を生きたいものです。

今回、14回のフライトの中で、アメリカ本土の移動費は米国教区から出していただきました。貴重な貴重な浄財です。ほんの少しでも、その果報に報いることが出来たなら幸いです。

立耕師には健康で末永く頑張ってご奉公いただきたいです。本当に真面目で、無欲で、人一倍ご弘通の想いが熱い本門佛立宗の御講師です。

あと少しで帰国します。よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。

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