見出し画像

将来についてじっくり考えられる場所 成城大学キャリアセンター

2022年秋に大幅なリニューアルを行った成城大学キャリアセンター。学生や職員の意見をもとに作られたこの空間は、1人で、仲間と、またはキャリアカウンセラーと将来のキャリアについてじっくり考えられる場所となっています。今回は、2023年発行のVol.18で紹介した「ワザあり! 成城大学キャリアセンター」の記事を再編集してお届けします。

“学生目線”で細部までこだわり 誰もが立ち寄りたくなる場所に

大学1号館にある成城大学キャリアセンターのリニューアルには学生団体「キャリアサポーター」の有志メンバーが参加しました。リフォーム会社との打ち合わせにも同席し、職員と一緒にアイデアを出し合いながら、ゼロから作り上げていったのです。

キャリアセンター主任の矢ヶ﨑理紗さん(左)とリニューアルに参加した学生団体の有志のみなさん

「以前の事務室は事務スペースがほとんどで、学生が来ても用事を済ませてすぐに帰ってしまう場所でした。そこで、誰もが気軽に立ち寄れるように、約1年間かけて改修を行いました」と話すのは、キャリアセンター主任の矢ヶ﨑理紗さん。

まず重視したのは、立ち寄りやすい雰囲気づくり。それまで壁に覆われていた事務室をガラス張りにすると同時に、中にいる学生のプライバシーに配慮してほしいという学生の意見に応えて、ガラス上半分は目隠し模様に。また、就活中の学生に限らず、誰でも過ごしやすいスペースにするため、さまざまなタイプのテーブル席を用意。椅子ひとつにしても、学生たちが家具メーカーのショールームへ足を運び、いくつも試して最良と思えるものを選んだそうです。
リニューアル後の評判は上々で、前向きな気持ちでキャリアを考える拠点として、1年生から4年生まで多くの学生たちに利用されています。

では、細部まで工夫を凝らしたこだわりのポイントをご紹介します。

1階はリラックスカラーのグリーンが基調

リラックスカラーのグリーンを基調とした1階はオープンで広々とした印象。
学生たちが思い思いに過ごせるテーブル席のほか、就職活動やキャリア形成に関する資料や本が並んだ棚、個人相談ブースがあります。全体を見通せるオープンなレイアウトと、リラックスできるようにと随所に置かれた観葉植物がポイントです。

メーカーのショールームで見た学生たちが一斉に「これがいい! 」と声をあげた、通称ファミレス席(左)、1人がけ席は観葉植物が目線を遮ってくれるので人目を気にせず集中できる(右)

集中タイム重視の2階はブルーをベースカラーに

集中力を高めるといわれているブルーを基調にした2階。交流スペースは自在に動かせる椅子とテーブル、プロジェクターが設置されていて、大人数でも利用可能です。このほか、面接室、個人ブース、WEB面接室など、目的ごとに空間が区切られています。

企業の会議室のような作りの面接室はドアをノックして入室するところから疑似体験できる(左上)、個人ブースはデスクライトやコンセントもあり集中して勉強や調べものができる(左下)
WEB面接室にはWEBカメラ用のライトも完備されていて、最良のコンディションで臨める(右)

構成=編集部 写真=佐藤克秋
本記事の無断転載・複写を禁じます

最新号はこちら