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成城彩論ーseijo salonー

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成城大学公式ウェブサイトより転載しています。成城大学・大学院の教員が自身の専門分野に関して執筆したコラムです。知的好奇心を刺激し、彩り豊かな様々な論(見解・意見)が交わる「成城彩… もっと読む
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記事一覧

リベラルアーツ教育への期待—環境の時代への視点

1. 環境の時代の到来 アップル社は、2020年7月に、100%の「カーボンニュートラル」を2030年…

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個人情報保護制度の改革

2021(令和3)年5月、「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」が成立し…

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マイナーで、マニアックな保険会計に潜む重大な会計問題

1. 会計学という「学問」  「お会計、お願いします」という表現に代表されるように、会計とい…

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能率からスマートへ?

1. はじめに—「スマート」な社会  スマートフォンのことを、なぜわたしたちはスマートと呼ぶ…

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イノベーション戦略を考える

1. 戦略とは何か?  着任以来、「イノベーション戦略論」という授業を担当している。日常会話…

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チェコのテレビ・ドラマから民主主義を考える

1. 社会主義時代のテレビ・ドラマ  私は中央ヨーロッパ諸国、特にチェコとスロヴァキアの政治…

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「リネン」と経済史

 夏の季節にアサは快適である。サラッとした着心地や通気性は、ほてった皮膚の熱さを和らげ、汗の湿気を逃がしてくれる。日本に住むわたしたちは、昔から季節に合わせて身につける衣服や生活で使う布をうまく使い分けてきた。  今わたしたちが「アサ」というとき、亜麻を原料とするものを指すことが多い。同じものを指して「リネン」と呼ぶこともある。「リネン」には「アサ」とは違ってなにやらおしゃれな意味合いが付与されているようにも感じる。  アサは幾つかの種類に分けることができる。亜麻だけでな

ことばの多様性を考える:社会言語学の視点から

身近なことばの研究  私たちは、毎日ことばを使い生活しています。コミュニケーションの道具…

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現代社会の変化と法律学のチャレンジ

法律学の伝統  法律学は、2000年以上の歴史を背負って成り立っています。  よく、明治時代…

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社会心理学の研究と教育—「計画錯誤」を題材として

ローボール技法  同僚の先生から学内の広報誌の原稿依頼を受けた大学教員を想像してみましょ…

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近代中国の多様性—通貨の事例から

introduction  私の研究対象としている中国は、⼤変多様性に富む地域です。今も昔も、この多…

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