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良い文章を書くために写経をしたのこと

良い文章を書くための技術ってあんまりシェアされてないよね〜、というようなことを呟いたら「写経(他人の文章を書き写すこと)がいいですよ〜」と教えてもらったので写経をした。


ブログ『超音速備忘録』の「南ことりのスカートの向こう側に、あらゆるプラモデルの本質を見る。」

これが歴史に残る名エントリーで、ちょっと邪な気持ちで読み始めた読者はいつの間にかプラモデルの面白さの根源に触れることになる。これだけ"すごい"を言語化した文章を私は知らない。


私は漫画紹介サイトをやっているのでちょっとわかるのだが、「すごい」を人に伝えるのは難しい。どれだけ丁寧に「どうすごいのか」を説明しても、読み手には「書き手がすごいと思っている」以上は伝わらないからだ。例えるなら私が楽しかった休日の思い出をどれだけ語ったところで、「楽しかったんだね」以上のリアクションは返ってこないのと同じだ。

しかし、からぱた氏(超音速備忘録の管理人)は「何故すごいのか」を懇切丁寧に解き明かすことで、読み手の心に同じ「すごい」の感情を沸かせることができる。書き手が感じた感情を、文章でそのまま読み手に体験させることができるのだ。私の記事の概念がガラリと変わった瞬間だった。


ブログを読むことを演奏会に例えるなら、写経はその楽譜を見せてもらうようなものだ。実際に文章を書いて体感することで、句読点や改行のタイミングなど、書き手の呼吸法がありありとわかる。だが、それだけではない。

この記事は、ただすごい技術で作られたプラモを紹介しているのではなく、誰もがプラモの根源にアクセスできる大いなる旅、であるが、実際に記事を手で追うことで、そういう書き手の意図も詳しく伝わってくると思っている。


かなり熱量のこもったボリュームのある記事なので写経はそこそこ時間がかかった。が、とても得られるものが大きいので写経はこれからも定期的にやっていこうと思っている。


所要時間17ふん

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