深夜バスは隣人ガチャであるのこと
今から深夜バスに乗る。
一ヶ月ほど前、極貧だった私は、わずかなお金をケチり、新幹線ではなくバスのチケットを買ったのだった。
タイムスリップして自分を殴りたくて仕方がない。
深夜バスの乗り心地は完全に隣人ガチャである。「横失礼します」と声がかかる瞬間は今でもドキドキする。態度が悪いタイプなら一言注意できるが、寝相が悪いタイプだったらもうどうしようも無い。地獄の7時間の幕開けである。
最近では三列シートという、隣人が存在しないバスも現れ始めているが、いかんせん高いのでそれなら素直に新幹線に乗る。
以前、学会に向かうためバスに乗っていた私はふと「箱に人間をできる限り詰め込み車輪をつけて輸送する」というバスの本質に気付いてしまいその惨さに吐き気を催したことがある。原稿は飛んだ。それ以来、バスに乗るたびに思い出しそうになるのをなんとか気を逸らして乗り切っている。
みんなはバス好き?そうなんだ、すごいね。
所要時間15ふん
頂いたお金でグミを買います。グミを食べると人に優しくなれます。私を優しい人間にしてくれてありがとうございます。