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Bruce Gildenさんの大胆な撮影姿勢

ストリートフォトを撮る際、事前に下調べした場所・時間帯・画角から静的に撮影することがある。
そうした静的な撮影姿勢は均整の取れた写真を生み出し、幾何学的な建築物のファサードや影から出てくる人物を撮影する際には効果的である。

一方で、なんだか面白くない、自分がその場にいるかのような当事者意識、熱量をもたせられない写真に仕上がる事がある。
それは何が問題かというと、「他人が受け入れやすい写真ばっか撮ってるんじゃないの?自分が良いと思ったモノを撮れてる?」という問いがずっとこびりついて離れなくなるからである。

そんな悩みを2ヶ月位前に持っていたのだが、Bruce Gildenさんのインタビュー動画を見て大変なインスピレーションを得た。

この人の撮影の仕方は本当にヤバい。ともすればパパラッチだし、至近距離でフラッシュを焚くのはマジでどうかと思う……
が、動的な被写体に対して自らも動的に向き合い、準備されていない様子を辻斬りのごとく撮影すると、エネルギーのある(自分がその場にいるかのように錯覚する)写真に仕上がる確率が上がるというのは、素敵なエッセンスに思えた。

少なくとも僕が面白いと思う写真は、そこにストーリーがある写真である。
そしてストーリーを残したまま写真に現実を写し込むには、被写体の無意識下から、ある程度の近い距離で撮影をすることが必須に思える。

ただ、重ねて書くがそうは言っても至近距離でいきなりフラッシュを焚くのはやりすぎだと思う。

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