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フォイ31分、Dr.キリコは9話だけ。

 主人公のアンチテーゼとして登場する悪役ないしライバルは、作品の魅力を飛躍的に向上させてくれるものです。

 その存在感は時に主役を凌駕することもあって、均衡を崩すと「コレ誰が主人公だよ」という現象に陥ります。

 まるかいてフォイで知られるドラコ・マルフォイが映画『ハリーポッター』シリーズ全19時間40分のうち、僅か31分しかスクリーンに映っていないというのは周知の事実ですが、漫画『ブラックジャック』におけるDr.キリコの登場回数についてはあまり知られていません。

 数えますと、彼が登場したのはブラックジャック全230〜242話(諸説あり)のうち、僅か9回です。それで強烈な存在感を示し最終話にも登場するのですから、恐るべきキャラクターといえましょう。

 フォイ2.6%キリ3.7%はこれくらいに抑えておかないと、作品の性質を大きく変えてしまうのかもしれません。主人公側との対比で描かれる絞られたシーンが良いのであって、ずっと出てたら鬱陶しいし主題が迷走しかねません。

 さて、貴方の人生はどうでしょうか。

 人生に登場するアンチテーゼにも、役割があるように思います。全会一致が危険であるように、側近をイエスマンで固めたボスが必ず失脚するように、テーゼにはアンチテーゼが必要です。

 とはいえ叛乱分子とは極力関わりたくないと思うのは人情です。そこで、登場時間をグッと短くしてもらいましょう。限りなくゼロに近いくらいで丁度良い。

 大丈夫。

 フォイ31分、キリコ9話です。

 貴方の物語の主人公を他の誰にも奪われないように、主題が迷走しないように、ストレッサーには御退場願うことといたしましょう。


 Adieu, salaud.


 拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、貴方の嘆く哀しみが晴れやかな解決に向かいますように。




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