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リモートワークは最高だったのか?

リモートワーク最高!って思ってた、あのときまで

こんにちは。常日頃、自宅オフィスでリモートワークばりばりやってます。コンパクトな街並みなのもあって、窓からの眺めも気に入ってる。

いま自分はここにいるんだ!って感覚が、まるで地図で現在地を見つけられたときみたいな安心感に包まれる。

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日々、最高やんか!幸せは見つけに行くのではなく、既に手の中にあるものに気づくことなんだという教えを、毎日飲むヨーグルトみたいに取り入れている。

でも、、はたしてリモートワークで何がよかったのか?と角度を変えて自問自答、疑問披露なのである。

この中には、「リモートワークしたいでっす!」という、やりたい派の方もいるかとおもう。

なぜこんなことを考え出したのか。これは、ふっと「自分は成長していたんだ」と実感したことがきっかけになっている。

回想シーンをふと思い出せるたび、強くなれると信じてる

弁理士という、法律を取り扱う仕事柄、対面でバチバチな交渉をすることもある。

法律論での交渉ってどんなイメージだろうか。
構図で言うと、、最近で言うとディベート対決とかフリースタイルバトルのような。判定で決まる格闘技も同じだと思う。私の好みの例示ばかりで恐縮だけど。


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つまり、ルールがあって、そのうえで主張をしあい、最終的にはジャッジがウィナーの手を上げる。

格闘技では、戦っている選手だけでなくセコンドも含めたチームでの戦いというのも、僕には頷けるところだ。もし、一人で練習もして相手の分析もして勝つプランも考えて、、というワンマンバンドをやっていると、それでも実力が拮抗した相手に勝つのは大変だろう。

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法律論で交渉に臨むときも、相手がどのような技を繰り出してくるのか、事前に準備できるだけやる。相手がこう言ってきたら、こうアンサーを返したらどうか。一人で脳内フリースタイルバトルをやっていくと、メーターがレッドゾーンに振り切れっぱなしになるくらい頭を使う。しばらく思考がドラム式乾燥機のようにぐわんと回り続ける感覚だろう。


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でも、それだけ準備したとしても、実際には予期しない展開になる。交渉にあたって、相手と自分が美しくシンメトリーになることなんて、あまりない。情報は非対称なのだ。

だから当意即妙、機動的対応、臨機応変にやらざるを得ないときがやってくる。

ここで、ふっと、似たような過去の記憶がジュワーッとグラスから炭酸水があふれるように鮮明にやってくることがある。あのときのあの人、ああやってたよな。って。

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あのとき、あの場所で、こういう参加者で、座席配置はこう。表情もこうだった。似たようなシチュエーションに出くわしたことが、記憶の扉を開くトリガーになる。あのセリフをいう場面でリプレイボタンを押して自分で再現するだけだ。

そう、僕たちは、既に手に入れているものがあれば、それに気づくことで成長を実感できるのだろう。アンカリングという語のとおり、大海のどこに記憶が眠っているのか、座標が突如インプットされ、サルベージ船を動かすのだ。

そうなると、これって、「回想シーン」の出来栄えも実は要因としてでかいんじゃないか。

鮮烈なデビューで勝利を重ねていく

2020年からリモートワーク化が浸透していった。事情は皆が承知しているとおり、「せざるを得なかった」事情もかなりあるだろう。

リモートワークが浸透してきて、もちろんよかったこともある。東京はイベントが多かったけど地方勢だと距離が遠すぎて、手に入れたくても厳しかったのが、「よっしゃライブ配信や」となっていった。ゼロじゃなくなったのだ。

他にもある。移動する時間が空くのなら、そのぶん、何か得るために時間を使えるじゃないか。

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チカラある人が、チカラある分野で、学ぶ機会が増え、より多くの時間が使える。となると、メリットばかりじゃないか。

そうなのである。でも、これからチカラをつけていく人たちにとっては、どうだろうか。対面で得られるよりも、レンズを通しマイクで収音され、量子化されたデータを、テレカンツールから食べてがんばるしかない。変化しないデータだと思っていたら、どうも味が変わっている。瞬時に風味が変わる生もののようなものなのだ。

いつものzoomで、Teamsで、GoogleMeetで打ち合わせをしていたとしても、誰が画面のどの位置に写っていたかなんて、覚えていられない。だったら思い出すことも難しくなっていくんだろう。道を思い出そうにも、「暗闇だったなぁ」ってことくらいしか、うまく思い出せそうにない。

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僕たちはずっと同じ業界に、同じスキルで居続けるとは限らない。どこかで違う業界、違うスキルを身につけてがんばっていく。成熟した市場を保守しつつ、越境するエクスプローラーにもなっていく。転職だってしたことはあるだろう。

トレーニングのカタチ

リモートワークにはいいところもある。ただ、完全リモートを強いられるのも、それはそれで気付きにくい影響がある。

身につける記憶が鮮烈であるほど、あとで回想シーンとなって僕たちを強くしてくれる。幸せは見つけに行くのではなく、既に手の中にあるものに気づくことなのだ。

特許事務所の経営者として。そう考えて、僕たちの業界、つまり知財の業界に新たに参入してくれる方のトレーニングの仕方も、いまの時代に合った形にできるんじゃないかと思い至るようになった。まだまだ開発中ではあるけれど、その成果は、いずれ紹介できると思う。

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