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魔法の粉 《詩》

「魔法の粉」

夜が沢山の星を手に入れる頃
川の水面が光り始める

あの日 小さな妖精が金色の魔法の粉を振りかける音が聞こえた

嘘じゃないよ
本当に聞こえたんだ

君はそんな僕を見て
微笑んだ

手を繋ごう
僕は俯いたまま
そう言った

水の流れる音だけが
ふたりを包んだ
ずっとずっと優しく

Photo : Miho

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