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2022-02-12 白色矮星の限界質量を再調査せよ!

2022年2月12日。

レポートやらテストやらに追われて少し更新が疎かになっていました...!
少しずつ落ち着いてきたので、ゆっくりと更新を復活していきます!

今日の画像はこちらから!

今日の論文

Anisotropic magnetized white dwarfs: Unifying under- and over-luminous peculiar and standard type Ia supernovae

今日はこちらの論文に注目します👆

テーマは

「白色矮星の限界質量を再調査せよ!

です!

〜白色矮星〜 中身の詰まったおじいちゃん星

みなさんは、白色矮星 という言葉を聞いたことはありますか?

普通に暮らしているとなかなか耳にすることはないこの言葉は、ある星の種類を表すもの です。

こちらの記事でも書きましたが、星や銀河にも私達と同じように、宇宙の中で生まれいつかは死んでいきます

では、太陽くらいの星は死ぬときにどうなるのでしょうか?

その答えが今回の論文の主役である、白色矮星 です。

白色矮星は、太陽ほどの質量を持つ恒星がその燃料を燃やし尽くして収縮し、電子の縮退圧で支えられた天体です。このあたりはこちらの記事で詳しく書いていますのでもしよければ御覧ください!

まとめると白色矮星は、恒星が終末期に経る おじいちゃん星 なのです。

白色矮星のチャンドラセカール質量限界 $${M_{ch}}$$

そんなおじいちゃん星、白色矮星は先程のべたように 電子の縮退圧 によって支えられている天体であるために、その質量の限界が温度によらず決まっています。
(ここでは長くなってしまうので詳細は省きます!)

この白色矮星の限界質量のことを

チャンドラセカール質量$${M_{ch}}$$

といいます。

これ以上の質量になると白色矮星は自分の重みを支えきれずに収縮し、一部はIa型超新星として大爆発を起こします。

標準光源としてのIa型超新星

白色矮星とその爆発により輝くIa型超新星は、ここまでに述べた性質からその全てが同程度の質量で爆発することから、最大光度がほぼ一定であるという性質をもっていると考えられていました。

このことから、Ia型超新星は宇宙の標準光源、そして、宇宙の距離梯子として天文学において大いに活躍しています。

が、その信頼性を再検討しなければならないような観測結果が近年になって発見されてきたのです。


一体、どんな観測から再検討の必要性が出てきたのでしょうか、続きはあしたのnoteで紹介します!


 論文について

タイトル:Anisotropic magnetized white dwarfs: Unifying under- and over-luminous peculiar and standard type Ia supernovae
筆頭著者:DEBABRATA DEB@ Indian Institute of Science: Bangalore, Karnataka, IN

最後まで読んでいただきありがとうございました!
今日も一日お疲れさまでした✨

以下は、個人的な毎日の記録です笑

abceed

一ヶ月ほど記録が溜まったので見返してみると、かなり日によってばらつきがありますね笑

mmmEnglish

I watched this video today!
https://youtu.be/0qPSWm1XK9k

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