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映画愛が、人生を動かす

What's waited till tomorrow starts tonight
もう、明日も迷わない。今夜から始めよう。

映画「グレイテスト・ショーマン」より by P・Tバーナム

私はこれまで旅人、写真家として「旅」にフォーカスして記事を書くことが多かったが、実は映画も大好き人である。
今では年平均20回は映画館に行き、サブスクでも観たいと思ったときに観ている。
その映画愛、実は人生において苦しい時期や、大きな決断をしないといけない時、一歩を踏み出すのを後押ししてくれるとても大切なものになっている。
今回は、そんな私の人生を支えてくれている映画の存在を私の決断や行動を繋げて書いていきたい。



・社会に放たれ、「私の人生終わった」と思うまで絶望した新卒時代に、「夢」を持っていいんだと気付かさせてくれた、感涙のミュージカル2作品。

まずはじめに、夢を叶えたい人たちが集まる街、ロサンゼルスを舞台に、女優を目指すミアとプロのジャズピアニストとして店を持つことを夢見るセブの物語が描かれる、「ラ・ラ・ランド」。
お互いがお互いの夢に惹かれ合い深い関係になっていく中で、ロサンゼルスの美と共に感情の音楽によって夢と現実が描かれていく。この話では、「夢」という希望をもたらしてくれる裏側に、「愛」や「現実」という越えなければならない、犠牲にしなければならない存在があることをしっかり伝えてくれている。その存在を乗り越えてでも、やっぱり女優になりたいと貫くために自分の経験を語ったミアの「Audition]には心打たれた。
何もかもが上手くいくわけではない。それでも最後はお互いの「夢」を叶えたい想いが勝り、叶える結末を迎えた。
そして、もし夢を追い犠牲にしたものがあったとしても、それはきっと心の中に一生残るもの。最後のIFのストーリーが、そのようなことを物語ってくれていた。
切なくも美しい夢のミュージカル。少なくとも私はこの作品のおかげで、一度会社を辞めて一歩踏み出す時期が生まれた。


そしてもう一つが「グレイテスト・ショーマン」だ。
この作品からは、夢を思い描くことだけで、素晴らしいことなんだと思わさせてくれる。そして現実を顧みず突き進む主人公P.T.バーナムをみて、私もとどまってはいられなくなった。これは冒頭で引用した「今夜からやろう」も物語る。
実現させるためには、どんな手段だって使って見せる。そしてここで登場するたくさんのショーマンたち。夢の実現に向かい動き出す。
そして、いろんな壁にぶつかる。
世間からは認められないかもしれない。いざとなると、勇気を振り絞れないかもしれない。
それでも、自分は自分だった。
キアラセトルさんが務めたレティをはじめ、多様な人々が闘志で歌い上げた「This is me」は、みんなの人生を変えるとともに、私の心にそのまま突き刺さった。
また、「Rewrite the stars」に込められた愛の葛藤 は、葛藤をも書き換えたいという溢れ出す想いが募っていて、心を突き動かさせてくれた。
そして最後に、元気を出そう。ポジティブになろう。歩き出そう。という気持ちにさせてくれた「From now on」が、心を沸きたたせてくれた。
それらがグレイテストショーとなって、体現された。
逆境も打ち壊すこのパッション、触れていなかったら、ずっと社会の闇にこもっていたに違いない。


・どこか自分がつまらない。変わりたい。なら一歩踏み出して「旅」に出よう。知らない自分に出会おう。心を解放しよう。

こう思わさせてくれたのは、映画「LIFE!」である。
この物語は、主人公のウォルターが会社でフォトグラフ雑誌「LIFE」の編集部として地味な仕事をしており、内気で特にこれといったスキルもなく、平凡な人生を送っているところから始まる。
そんなウォルターの会社がリストラ寸前まで追い込まれていその時、とあるきっかけで雑誌に掲載するフィルムを探すために海を渡る冒険に出ることになる。こうして平凡な人生を送る男の「人生を変える旅」が始まるのである。
この物語設定に、照らし合わせることができる人も多いのではないかと思う。内気で一歩踏み出せなかったり、やりたいことはあっても今の仕事や家族のことを考えて諦めてしまったり。
そんな主人公が旅に出た。私も自分に照らし合わせた。
旅の中では、グリーンランドの大自然が映し出されたり、アイスランドの壮大な自然をスケートボードで駆け下りるシーンといった、旅欲を彷彿とさせてくれるとても印象深いシーンがある。この情景を見て、大自然を見てみたい、と思うようになったと言っても過言ではない。
そして、旅を通してウォルターの人生が変わっていく様を見て、一歩踏み出す勇気をもらったし、旅を通して自分も人間的にも成長したいし、現地の人との出会い自分や日本にはない価値観を味わってみたいと思うようになった。
だから私は学生時代にバックパッカーでの一人旅などいろんな世界を観に行った。そして異国の文化に触れ、新たな価値観を吸収できた。
このようにして、大自然に癒されに行くも良し、自分を変えに行くも良し、旅はどんな時も続けたい。
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」
というキャッチフレーズは、今でも私の支えの言葉になっている。


・「想いを一点に集中させて。」「大切な仲間を守る。」「己のプライドをかけて戦う」を体現する中国武術は、私がカンフーを始めるきっかけになった。

このきっかけになった作品は、マーベルの「シャンチー」、ディズニー「ムーラン」、そして「キングダム」。
まずはじめに、私はヒーローをとても尊敬している。ヒーローの仕事は、国や大切なものを守ること。そのためには命を惜しまない。
これまで数々のマーベル作品等を観てきたが、どんなに劣勢に立たされても戦い続ける姿を見て、幾度となく涙を流した。それくらい尊い。
そしてそのうちの「シャン・チー」は、中国が舞台となったマーベル作品で、主人公のシャン・チーは本格の格闘家。次々と素手で悪党を倒していく姿はかっこよかったが、その起源にあったのが母親の身も心も統一されたカンフーの能力にあった。私はこの部分に惹かれた。シャン・チーも初めは親のように振舞うことはできていなかった。そこで鍛錬を積み、心から強いヒーローに成長していく物語が描かれた。
カンフーは「功夫」と書かれることからも、競技名ではなく、「努力」「鍛錬」などの意味が含まれる。まさにこの映画そのものを表しているかのよう。だから私も、尊敬するヒーローのように、中でも魔法等ではない素の力を出せるカンフーに興味を持ち、今レッスンに通っている。

そしてもう一作、実写版のムーランを観たときも同じ感覚を覚えた。
ご存じの方も多いかもしれないが、ムーランは一人女性として敵に立ち向かっていく精神を持っている。そして今回は全精神を剣に集中させる。
身体の内側からやってくる力を存分に発揮するのが、中国武術なんだと感じた。ただ敵と戦うのではなく、心で感じて戦う。
それを体現する中国武術に、これからも触れていきたい。今私はカンフーをやっているが、まずはもっと上達をさせて、太極拳や剣へも広げていきたいと思っている。

最後に、「キングダム」もお気に入りの作品なので紹介をしておく。
上記で述べてきた戦いとはちょっと変わるが、本シリーズでは「天下の代将軍になる」と掲げた主人公が、己のプライドをかけて思い切り戦う姿を観ることができる。この熱さがとにかく沁みる。心を清く、意志を固く、そして情熱で立ち向かう。これらがそろえば、最強のヒーローになれるのではないかと感じる。
そんな姿に憧れ、私も私なりのヒーロー像に近づけたらいいなと思っている。


<最後に>

上記で書いてきた以外にも、まだまだ影響を受けている作品が多すぎて書ききれないのが本音。
この記事を書いて改めて大前提として私は映画が大好きだということを思わさせてくれた。
私には本当に大好きな映画がたくさんある。マーベル、ワイルド・スピード、ミッション・インポッシブル、ジュラシックパーク、ディズニー、ピクサー、そしてもちろん邦画も。
なので一つずつもっと好きな作品の魅力について書きたいと思ったけど、今回の記事で一番伝えたいのは「私の人生を動かしてくれたもの」であり、私の中でそれが「映画」だったこと。
上記で書いてきたように、旅、役者への挑戦、カンフー、転職と、実際に一歩踏み出せたのも起源は映画にある。
そして、かっこいいアクションをみて真似したい、泣けるロマンスに浸りたい、圧倒的な映像美に癒されたい・・・と、日々このような感情が湧いてくるだけで、映画は今の私の人生に刺激を与えてくれている。今の私を支えてくれている。今の私の生活の軸になっている。

これからも私は中国武術に取り組んだり、旅や映画の記事を書いたり、写真を発信したり、海外で語学を学んだりと挑戦したいことがたくさんある。
なので、まずは映画という素晴らしい作品を作り上げてくださった監督さんや演じるキャストさんに感謝するとともに、これからも大きな決断や一歩になる時期が来るであろう私の人生に、色を付けてくれる存在であってほしい。
映画の記事はまた書きたいと思う。
作品の感想等はフィルマークスでも書いているので、是非こちらも見ていただきたいと思う。


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