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明日からはじめること

2023ふりかえり


はじまり

今年はMBSRの講座をはじめて開催することからはじまった。
はじめての講座開催にどきどきもしながら、2ヶ月の時間を過ごし、その半年後には講師認定をいただくこととなった。

MBSRとは、マインドフルネスストレス低減法と言われていて、五感をはじめ、感情や考えを確認していく練習をしていくことで、無意識な反応を意識的な対応に変えていける可能性を育てる講座である。その講座を教えるということは、教えている最中に、自らの反応をみつめ、対応していくことを求められているということだ。けっして完璧ではない自らの姿を確認し続ける作業そのものである。
そして、その間に自らの中にはトラウマ反応があることを確認することになった。どうしても圧倒されてしまうことが多い。そして、平静に戻りにくかった。今年に入ってトラウマセンシティブマインドフルネスというトラウマに配慮したマインドフルネスの伝え方を学びはじめて、自分の反応はトラウマ反応だと明確になっていった。
しかし、明確になっただけでは、自らの症状は治っていかなかった。そして、光明が見えたのが8月である。トラウマセンシティブヨーガという本を書店で見かけ、必要だと思い買って帰った。



学び

この本での学びがその後の進展をつくることになる。この書籍からの学びを短く書くとすれば、トラウマ反応では2つの象徴的な反応があるという、選べなくなる、そして終わりがわからなくなるということだ。恐怖にとらわれ、恐怖がいつ終わるのかわからなくなる。世界との繋がりが遮断されると言ってもいいと思う。世界の中での迷子になってしまうということだ。
馴染み深い感覚で、納得感があった。
同時に解決策も明確になっている。もしよろしかったらと誘い、ガイドを行い、体の感覚の気づきを誘うように、ガイド者の感覚を言葉にする、そして、終わりのタイミングも本人に任せる。例えば、3つ数え終わった後など。ヨガなどでは、よくあることだが、講師のようにできないことで自らを責めることがある。とくにトラウマ反応がある人は、言われたとうりにできないことに苦しみを感じる。してもいい、しなくてもいい、したとしても言われたとうりにすることもなく、止めてもいい。あらゆる選択肢が大丈夫な状態でようやく安全に取り組むことができる。
そして、とても繊細な時期には感情にはアプローチしない。からだだけにアプローチすることが大切。これはここ15年ほどリラクセーションだけに注力してきた理由にもなって、ほっとした。感情へのアプローチはトラウマ反応が残っている場合苦しみを生むことがある。
苦しみに向き合いながら自分の回復力を育てていくのは安全の感覚を育ててからでいい。十分に安全を届け、安全を自ら生成できるようになってからようやく回復力に取り組むことで十分だ。
こうして気づいたい学びを明日からは人に届けていくことがようやく明確になった12月。
そして最後の日に、文字にしてみた。

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