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企業においてダイバーシティが進まないのはなぜか?

ダイバーシティーという言葉が取り上げられたのは、10年前くらいからなのか? 10年経った今でもなお、企業の人事施策を考える上で重要なキーワードであることは変わらはない。

最近では、「人権の問題」としてではなく、「企業戦略の一部」として、ダイバーシティーが取り上げられている傾向がある。

これからの企業では、過去の延長線上の成果ではなく、より創造的・革新的な成果が求められいるのであるのだから、多様な価値観・多様な意見を積極的に取り入れて、商品開発・サービス提供に活かしていくことは絶対的に不可欠である。

しかしながら、ダイバーシティーを十分に活かせている会社・組織・マネジャーはあまり聞いたがない。(むしろ、上から言われているからシブシブなんちゃってダイバーシティーに取り組んでいる人は多い)

ダイバーシティーを活かすためには、「多様な意見を積極的に受け入れる」「働き方に柔軟性を持たせて、メンバーのエンゲージメントを高める」、「上から指示するのではなく、メンバーを尊重する」というような、奉仕型・サーバント型のマネジャーが求めらているけど、それだけでは十分ではないと考える。

多様な価値観・考えのあるメンバーが集まっている組織では、そのようなサーバントだけではなく、しっかりと組織の使命・成果・実現方法を、みんなでつくりあげ、『一つの方向に向かわせる』ことも大切であると感じる。

かつての昭和の企業であれば、いわずとも同じ方向に社員が向いていて、一致団結で成果をあげるためにガムシャラに働いていた。それは、きっと会社・組織として「向かう方向性」がハッキリしていたからだと思う。

いくらダイバーシティーといわれる時代であっても、単に個性を活かす・メンバを尊重するだけでなく、組織として「顧客に対してどんな価値をしたいのか」、「我々はどんな成果を実現していきたいのか」という「一つの方向性」に収れんさせていくこともマネジャーには求めらている。

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