片目のフクロウ 袖山誠一
僕はおじいちゃんと寝るのが好きだ。だっていつもお話が聞けるしさ。「ねえ、今日はどんな話なのかなー」なんて甘えてしまう。
「う〜ん、今日は寝ようか」なんて意地悪は「やだよやだよ」泣いちゃうよー。
「そうだな、それじゃーこの家に棲みついていたフクロウの話にしよう」
僕もそのフクロウは知ってるんだ。少しの沈黙が流れる。すると突然おじいちゃんの声「ホー、ホー、ホロホロ、ホー」とフクロウの鳴き声、しかも低くて図太いそりゃーフクロウそっくりだ。こわいったりゃありゃしない、思わずおじいち